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還暦になって分かった その34

「他人の不幸は蜜の味」

人の不幸を蜜の味にするなんて
「なんてひどい人だ」
「なんてひどい事だ」と思っていた。
しかし、ここまで来たらなんだか分かってきた。

「救ってくれるのは 蜜の味」

今日の自分は体調が悪い。ふらふらする。めまいが止まらない。頭痛も来てる。
薬を増量。薬を増量。

あーやだやだ・・・
そんな時に友人からメールが来た。
「今から手術なんだよ」って。
別の友人からLINEがきた。
「今から親の介護の相談なんだよ」って。

あれれ?私の不調はどこいった?
人の不幸・・・ではないけど、人の苦難の状況が、友人の心配が頭の中をよぎった瞬間に、私の不調が薄くなる。
なるほど。なるほど。

これが蜜の味か?薬飲むよりいいのか?

お互い様かもしれない。同年代が集まって、不幸話に花が咲くと、なぜか気分が軽くなる。
「私だけじゃないんだ」が、軽くしてくれて。
「みんな困っているじゃん」が、薄くしてくれて。

とりあえず・・・
「さて掃除でもしよう」とか「さて洗濯をしよう」とハンドルがきれて。
そんなことの繰り返し。だから・・・
決して冷たい事じゃないんだね。

「他人の不幸は蜜の味」

なるほど。還暦になったらすっかり分かったよ。

実は
「他人の不幸は 蜜の味という名の 薬」

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