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読書感想文が書けないあなたへ


 こんにちは、ドリガルです。今回は仕事とちょっと絡めた内容を書きます。「読書感想文を課題として出された学生の皆さんへ」です。私は読書感想文が大好きです。学生の皆さんに意識してほしいところを少しだけ記録しようと思います。

読書感想文が書けなくてもいい。まずは読書を楽しんでくれないか。

 これは私の偏見である。読書感想文を宿題とする先生たちは「期限を守る大人に育てるために」が一番の考えだ。ついでに「いい作品は賞を取ってもらって学校に貢献しよう。成績に反映させて進学に活用しよう。」だと思う。だから、テキトーに書いて出しても、提出期限を守らない子達よりは叱られない。
 確かに期限を守る大人って大事。でも私は、期限を守って中身がスカスカになる感想文はやめて欲しいと思っている。
 読書感想文は、自分の感情を客観化させ、文章に起こすことで自分を見つめ直すことができる素敵な宿題なのだ。それをテキトーに終われせて、満足して欲し くはない。
 下手くそでもいい。まずは読書を楽しんで、自分の感情と向き合い、その気持ちを文字に起こしてはくれないか。

楽しんで読めたなら、その本はあなたのバイブルになる

 手に取った本を読み終えることができたなら、あなた素晴らしい。あなたには長文を読む才能がある。読み終えた自分を褒めよう。SNSに「読破」と載せよう!

保護者の皆さんがもし読んでいるのなら、本を読めたお子さんを褒めてあげてください。この、超動画社会で、長い文章を読み切ることができるお子さんは天才です。

 褒めた後に、「楽しい」という気持ちが芽生えたなら、「なぜ楽しいと感じたのか?」「どの場面に楽しさを感じたのか?」箇条書きでいいのでメモを書きましょう。そのメモが感想文の素材になるはずです。また、「楽しいけど、ちょっとモヤモヤした」と感じたあなたはこれまた素晴らしい。そのモヤモヤは、あなたを良い方向に変えてくれるモヤモヤです。メモに「どの場面でモヤモヤしたのか」書いて見ましょう。

感情を具体的に整理して、言葉選びをしよう

 メモ書きしたあなた。次に具体性を持って説明できるようにしましょう。例えば「楽しい」には、「嬉しい」「面白い」「愉快」など似た意味を持つ言葉がたくさんあります。「主人公の姿を想像すると楽しくなった。」とメモしているのなら、どうして楽しく感じたのか、具体的に説明しましょう。
一例、こんなふうに。「主人公が敵を倒して、みんなの笑顔を取り戻す場面を想像して、自分も嬉しくなった。」「主人公の仲間に対する「〜〜〜〜〜」というセリフにユーモア性があって面白かった。」

保護者の皆さんは、「どこが楽しいと思った?」「どのセリフが好き?どうして好きだと思った?」のような質問をしてあげてください。子供達なりの言葉が出て困るとこともあるかと思いますが、その時はスマホやタブレットを使ってOK。言葉調べを一緒にしてあげると、その活動が経験記憶に繋がって語彙力アップに。思い出作りにもなってお得!


感情を整理したら、書く順番を決めよう

 まだ作文用紙を手に取ってはいけません。次は書く順番を決めましょう。私がもしファンタジーを感想文に書くなら、こんな構成にします。
1000字以上2000字以内なら・・・・・( )の中は目標字数です。
①その本を選んだ理由・出会い(100字)
②本のあらすじ(200字)
③心に残った場面(2つあると良し)(1つの場面当たりに500字)
④自分が主人公だったらどうするか。自分が本の世界の住人だったらどういう結果になっていたか。(300字)
⑤読み終えて変わった私の気持ち。ポジティブな変化。(200字)

 ファンタジーの感想文なら、「主人公の生き方から〜〜〜な勇気をもらった。自分も勇気を持って〜〜〜に挑戦したい。」とか、「どんなに不利な現状でも仲間とともに戦う主人公の姿を通して、諦めないことの大切さ・仲間との助け合いを学んだ。」とか、ありきたりだけど、今後の目標をオチに持ってくると書きやすくなるよ。オチでちょっと個性を出したいのなら、最後に本の中で一番印象に残った言葉を書き入れるといいかもね。

ちょっと注意すること(中高生へ)

 文章を書くことに慣れていない人は、途中途中で、自分の書いた文章を大きな声で読んでみましょう。主語述語が迷子になっている可能性があります。声に出せば迷子に気づくことができると思います。もしくはお友達に読んでもらうのもあり。
文章を長く書いてしまう人(女子に多い)は、短く書いて接続詞を。それだけで読みやすい感想文になります。

ここまで読んでくれた皆さん、もうええんじゃないの?作文を書いてみよう!

読書感想文を書きたくない皆さんへ

 どうしても書けない、書きたくない人へ。本紹介の動画を参考にしてもいいと思っています。ただし、自分の意見を少しでもいいから作文に書き残すこと。本紹介者のパクリはいけません。自分の意見を100字でいいから入れること。
本に対する考えや感想を書くことは、これから体験する様々な出来事を言語化する練習につながります。かっこいい大人になるための訓練だと思って、自分の感情を言語化し表現しましょう。

「読書をしないやつはばか」という大人は無視していいよ。
そんな言葉を発する人がバカです。
「読書をする自分かっこいい」「本を読んでる自分って素敵」って気持ちになってくれれば、感想文を上手に書けなくてもOK!
楽しく 自分らしく 本を読んでください!

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