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台北旅行遍歴

初めて台湾へ行ったのは、もう31年も前のことだったとふと気づいた。恐ろしい。もうそんな時間が経っていたとは。私が感じたこの30年の台北の変化について、私の旅行歴に沿ってお話ししたいと思います。


最初の台湾は出張だった

31年前だったと思うので、私が初めて台湾に行ったのは1993年。当時は台北にMRTは無く、大人数で仕事のために行ったので、主な移動は観光バスだった。

中国語が話せなかった私が唯一仕事の合間にプライベートで行ったのは、夜市。半ば強制的に行ったのでどこに行ったかは覚えてないけど、雰囲気からして華西街夜市だったんじゃないかと思う。ハブとマングースの戦いが見れるという話を日本で聞いていて、本当にやっているのを見てびっくりした。まだそんな時代だった。何年か前に龍山寺のあたりを歩いたけど、私の記憶の中にあった夜市の景色とほぼ重なった。あのあたりはきっと変わってないんだと思う。

泊まったのは当時「來來」と呼ばれていた善導寺にある現シェラトン台北。外観は変わってない気がするけど、周辺は何にも無いところだと記憶していた。まさか台北のど真ん中にあったとは、正直イメージ出来ないような景色だった。

主な観光地は全く変わらないけど、街並みはその時点でも古い、というか田舎のように感じた覚えがある。

ちなみに鼎泰豊がニューヨークタイムズに取り上げられたのはこの年だったようだけど、日本で話題になった記憶はない。

二度目の台湾は1998年

一緒に行った友人がやってみたい!と調べていた変身写真を撮りに行った。民権西路にはこの手の変身写真を撮ってくれる店が当時たくさん並んでいて、その中の一つに頼んだ。

当時出来て間も無かったMRTは情報が少なく、まだ一路線しかないからあまり使い勝手が良くないと言われ、移動はタクシーだった。

ホテルは三徳大飯店(サントス)でその時点でもかなり古めのホテルだった。調べたところどうやら建て替えとかはしていないようなので、まだあのまま営業してるのか?と驚き。

当時、東門のあたりにはまだMRTが通っておらず、鼎泰豊は本店以外は忠考復興駅の近くに小さな支店があるだけだった。支店は予約が出来たので、事前に旅行会社に頼んで予約してもらった。

2002年以降通うように台湾へ

その後、台湾版花より男子が好きだった友人に誘われ、台湾に定期的に行くようになったのだけれど、その頃にはMRTは複数の路線があった。3本はあったはず。

バスも当時から当然あったけれど、バス停が分かりづらく土地勘がない状態では、どっちに向かって乗ったらいいのか見当がつかず、MRTが主な移動手段になった。

飛行機は桃園空港発着便しかまだなく、旅行の手配もパッケージツアーでホテルと飛行機、送迎がセットになっていたものを予約していた。

この頃もまだ東門駅は存在しておらず、鼎泰豊本店までは最寄駅が確か忠孝新生駅で、そこから20分くらい歩く必要があり、挫折しかかりながら行った記憶がある。店は今の本店よりもっと古い建物だったような?

ひとり旅になって

2010年あたりから、ひとりで台湾へ行くようになった。きっかけは元同僚が旦那さんの転勤で台北へ引っ越し、仲が良かった別の同僚が会いに行くと言い出したのに同行したことだった。大して仲も良くなかった台北在住の友人は、その後私を泊めてくれたり、いろんなところに食べに行ったり、遊び相手になってくれた。

この頃から、友人の家の周りから出る路線バスに乗るようになった。流石に在住者と一緒なので、家の周辺の路線を把握しており、その路線だけはよく乗った。

この頃になると鼎泰豊は大きなデパートには必ず入ってるのでは?というくらいたくさんの支店が出来ていた。しかも日本にもたくさんある。結果、行かなくなっていた。もっと並ばずに美味しい店を教えてもらい、行くようになったからというのが大きい。

ここ数年

Google MAPの精度が格段に上がったことと、私自身のGoogle MAP利用度が上がったこと、土地勘が少しついたこと等等含め、いまのメインの移動手段はバスになった。

バスに乗れるようになると、台湾はさらに移動範囲が広がるし、行く場所の選択肢も広がる。

MRTに環状線が出来たことをつい先日の地震のニュースで初めて知った。去年も台北行ってたのに!それだけMRTに乗る移動が減っていたということか。

今後

移住したらますますバスの頻度が上がる気がしている。家のすぐ近くで停まってくれて便利だし。とは言え、台北の路線の多さは東京並み?!なので、併用するのかな。

どんどん都会になっていく台北。他の都市も気付けば台中にも高雄にも地下鉄が出来ていた。台中、すごい不便だなって思った記憶あるけど、今はどうなんだろう?

ノスタルジックな雰囲気が好きな観光客としては、便利になるのは程々でいいですよ、と言いたくなるけど、地元の人にとって快適になるのであれば、どんどんやって欲しい気もする。

ふと気づくと、カフェ増えたよね、台湾。luisa coffeeとかcama cafeみたいなチェーン店もすごい増えた。コロナ前に見かける飲料店と言えばドリンクスタンドのタピオカミルクティだったけど、今は普通にブラックコーヒーを飲む店が出来た。スタバやタリーズみたいな雰囲気だけど、値段は安め。個人のオシャレなカフェもどんどん出来てるのはコロナ前から感じてたけど。

以前入ったことがあったカフェチェーン「Mr.Brown」はどうやら縮小して店舗が減ったようだ。85℃は日本にあるチェーンだとイタリアントマトみたいな感じの印象で、無難で若い人が多いチェーン店だった。

残念ながらぽちが「カフェに入る」という習慣がない人なので、この先もカフェでのんびりする時間は旅行の間は無いんだろうなと言う気がするけど、住むようになったらオシャレなカフェでコーヒー飲みながら、本を読むような時間が欲しいなぁと妄想している。

来るんだろうか、そんな日は。

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