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心配しているように見せないケア

昨日、娘が2回目の新型コロナワクチンの接種を受けました。

今朝から38度近い熱が出ました。

食欲はあり動きもいつも通りで機嫌もそれほど悪くありませんが、少しいつもよりすり寄ってきたりして甘えん坊です。

今日は1日通所をお休みし、家でゴロゴロして過ごしました。

食欲が落ちてもいけないので、食べる前には検温をし、熱があればカロナールを飲ませてほんの少しですが解熱させました。(カロナールはそれほどシャープには効きませんのでせいぜい5分程度しか下がりませんが、それでも体は楽になるようです)


自分でどこが不調だと言えない娘ですので、いろいろな聞き方や観察をして体調を把握します。

『痛いとこどこ?』と聞くと左腕を指してくれました。

つまり、頭痛やお腹の不調は一番訴えたいことではなさそうだなと判断。

次に、『バンザーイして』と言って両手とも上がれば、挙上できる程度の腕の痛みかな、と。あと、接種した方の腕を下にして横になれればそのくらいの痛みなのだな、と確認できます。

『iPadみて寝てよか』と誘うとすぐ横になろうとするので、やっぱりしんどいんだなーと理解し、一緒に横になってみたりします。


娘が体調不良の時に私が気をつけていることがもうひとつあります。

それは、【心配しているように見せないこと】です。

彼女は人の気持ちを察する天才です。私たち家族の心配や不安は彼女に即伝わってしまいます。

私たちと違って、ワクチン接種についての予備知識など頭に入れていませんから、予期不安や精神的な動揺で体調が悪くなるという事は彼女にはありません。

ですが、私たち家族が心配していることが伝わってしまい、『もしかしたら大変なことなのかもしれない』という不安を感じ取ると、彼女は動揺してしまいます。

ですから私はいつものように振る舞い、いつもとできるだけ同じ生活をするようにし、大きく心配しているようには見せず、目の端に入れているだけで、ほったらかしにしてみたりもします。

普段と違い何度も検温をする時などは、昨日注射して、今日はお熱があるかもしれないから何度も計るんだよ、と、とっても普通に説明をします。

娘が以前よくけいれん発作を起こしていた時に、急な発作で私が動揺すると、娘は発作がおさまっても長い時間ぐずったり泣いたりしました。私が不安がったり動揺したりすると娘は怖いんだと気づいたのです。

それ以来できるだけ慌てないように、私自身が動揺していない振る舞いができるように心がけています。

とはいえ、本当に突然の出来事や事故が起これば私とて動揺します。慌てるなと言われて慌てずに済ますなんて至難の業ですよね💦

ですが、もともとの疾患で起こり得る症状(例えば痙攣等)や今回のワクチンのようにある程度準備ができている場合は、こちらとしても『平気だよ』『心配してないよ』の準備ができます(^^)

こうやって、平静を装いつつできるだけ普通に過ごす…重い知的障害を持つこの子たちにはこんなケアが大事だったりするのです。


大雑把でダイナミックな娘ですが、なかなか繊細さんな時もあるので、心の機微を読み取れるよう私自身も心に余裕を持たなくてはなりません。

これもなかなか難しいんですよね。

ま、時にアワアワして大失敗もしますけど、そこはお互い人間ってことで娘に許してもらおうとたかを括り、無理せず、完璧主義を目指すことなく、私らしく娘と生きています。

【共に生きる】【心に寄り添う】って我が子でも家族でもホント奥深いですね^^;



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最後までお読みいただきありがとうございました。

地域の保健室をしつつフリーランスとしてお仕事している笑顔大好きなつままが、重度障害であるアンジェルマン症候群のキュートな娘との豊かな生活と、医療や福祉について思うこと、日々の小さな気づき・感動などを綴っております。

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