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『音楽の消費材化』について’該当者’だったであろう私が、大学生になって音楽について考えてみたこと。


はじめに


こんにちは。

私はいま大学3年生で、これまでに学んだことがないようなことを学んだり、考えたりしている、とても新鮮な日々を過ごしています。

そんななか、2年前の大学1年生の夏ごろ。音楽にまつわる授業で、私が昔から大好きだった「アイドルの音楽」について、教授がこのようなことを述べられました。

「現代のアイドルのCDは、握手券などの特典ばかりがメインになってしまっていて、CD(音楽)は消費材になってしまっている。そのほかにも、奇抜なパフォーマンスや衣装ばかりが注目されるような海外アーティストの音楽も、音楽の消費材化といえる。このようなことが起きている今日、あなたの考える『音楽』は何か。」

私は、その教授の言葉がとても心に刺さりました。そして『あなたにとっての音楽は』というテーマを投げかけられた期末レポートに対し、ささやかな反発心が芽生えました。

そのレポートをここで、公開してみようと思います。


おねがい

読んでいただく前にいくつか。

まず、2年前に書いたものがベースになっています。レポートを初めて書く1年生・春学期の執筆物なので、気になる部分は今回公開するにあたって編集しましたが、あたたかい目で見守ってくださったら幸いです。固有名詞は極力削除しました。

また、改めてお願いするまでもないかと思いますが、転載やスクリーンショットでの拡散などは、ご遠慮願います。感想をつぶやいて頂く分には大喜びです。


学問に経験が活きたかも、と感じることができた喜びが伝わったらないいなと思っています。ぜひあなたの好きな音楽を思い浮かべながら、読んでみてください。


以下、そのレポートです。


『音楽の消費材化についての考察』


 『音楽』は、人間の心の栄養として古くから多くの人に愛され、人の手によって加工され、今日ではさまざまなジャンルの音楽が数多くの媒体で扱われるようになった。先日の授業の中で先生がおっしゃっていた、特典を利用してCDを販売することに伴う「音楽の消費材化」について、どうしても引っかかっている部分があるので、私の意見を述べる。


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