夏休み初っ端から不憫【初コロナ体験記】



「喉痛いな。扇風機の風が顔面直撃してるから?扇風機の位置変えるか…」

「うーん…何も変わらん。のど飴舐めるか」

「もしかしてエアコンか…!?乾燥したかな」


長期休暇に入って数日後。
テストや発表の疲れもあって免疫でも落ちたのだろうかと考えながら、喉の痛みの原因を探っていた。結局何をしても変わらず、2個目ののど飴を舐めながらぽけーっとしていた時。


「会社でクラスターだって…体調大丈夫?」
と、母が心配そうに言った。
父の会社内でクラスターが発生し、学級閉鎖並の人数が休んだらしい。その連絡をしてきた頃には、父は不調だった。


「……マジ?喉痛くてのど飴、舐めてるんだけど…え?」
「…マジで?」
「マジで」
「マジか…」

驚きと恐怖ゆえ、IQのひっくい会話をした後、
全身の血の気が引いた感覚に陥った。
終わった。と思いながらも検査をした。
父と同じく、やはり陽性だった。



沢山テスト勉強やら頑張って、やっと夏休みだと思った矢先にこれ。
どこか人混みに出かけたのならわかるけど、どこにも出かけずこの有様。
喉の苦しさとメンタル崩壊で泣いた。



初めて陽性になったことだし、コロナ体験記を書いてみることにした。熱や情緒不安定で文章がおかしい部分が多々あると思うけれど、そこは見逃してほしい。



【1、2日目】


喉が痛い。声を出そうとすると喉が痒いというか、なにかを吐き出しそうな感覚になる。
それが苦しくて、基本的に筆談やLINE、ジェスチャーを通して家族と話している。
起きてる時は耐えられるものの、就寝時がとにかく辛い。
簡単に寝付けない上、喉の痛みで目が覚めたりなど、ろくに睡眠がとれていない。
とりあえず、柔らかく炊いたお米で作ったおにぎりを少し食べて、お昼寝で休息をとった。
熱は38℃を少し超えるくらいのとこまで出た。



【3日目】

相変わらず喉の激痛がある。それに腰痛がプラスされてしまった。無駄なオプションいらないのに…ズキズキする。
この腰痛が、寝続けているから起きているのか、ウイルスが原因なのか少し謎だ。両方だろうか。

机の上には、バファリンと飲み物のストック、マスクの替え、トローチ、美味しいプリンを置いている。台所に行く気力も無いからだ。
頭痛や味覚変化などがない分マシなのだと思うが、やはり喉の痛みが酷く、ゼリーやプリン、柔らかいお米をちびちび食べるので限界だった。
ちなみに、ゲームや勉強、読書や映画鑑賞をする気力は無い。
①喉の痛み ②腰痛(関節痛) ③だるさ   今のところ、これら3つに悩まされている。
…その割には、この記事を書く気力はある。



【4、5、6日目】

熱がおさまったため、YouTubeを見る気力が出てきた。しかし、声が出ないのは変わらない。
声が出ないのは精神的に辛い。私自身、人と他愛もない会話をしたり歌ったりするのが大好きだから、それらが出来ないことがストレスだった。
せっかく熱と身体の痛みが治まったのに、精神的負担が想像以上に大きく、夜に泣くことが増えた。



【7日目】

喉の痛みが治まり、声も少しずつ出るようになった。結構元気になれたことが嬉しく、自分へのご褒美として、スタバの桃フラペチーノを買ってもらった。
…1口飲み込んでから絶望的な気持ちになった。桃の味が1ミリもしないのだ。
それどころか、桃の匂いもわからない。

後遺症が始まった。
私の後遺症は、味覚障害、嗅覚障害、咳だった。



【16日目】

1週間くらい日付が空いているけど、その間はひたすら咳と味覚&嗅覚障害に悩まされていた。
日に日にマシになっていき、16日目にして味覚と嗅覚が殆ど取り戻せた。
味覚が戻ってから飲んだセブンの野菜スムージーは、泣くほど美味しかった←
(久しぶりに素材の味がわかって嬉し泣き)

嗅覚に関しては、毎日シャネルのボディミスト(※前々回あたりの記事にある香水)のキツめの匂いすらわからないくらい酷かったが、味覚も嗅覚も、大体1週間+数日ほどで回復した。


しかし、咳はおさまらない。病院に行ったが、薬は無いと言われてしまった。感染者数の統計が発表されなくなった今、わかりずらいが感染者数は相当な数になっているらしい。咳止めの在庫がないなんて、ちょっとした医療崩壊だ…
結局、とんでもなく苦い漢方を病院で受け取り、帰宅した。
漢方の苦さに絶望した私は、漢方を飲むのを諦めてパブロンを飲んで休息している。



人にもよるけど、後遺症は数ヶ月、半年、1年治らない場合があるとネットで見た。
今現在(19日目)ある症状は、咳だけだ。
いつ頃治るかわからない不安や、家族以外の人と会えない寂しさやらで泣くこともあるけど、今はただ休みながら、1日も早い回復を待っている。

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