子どものぜん息
ぜん息は、呼吸をするときの空気の通り道(気道)にアレルギーの炎症があるため、さまざまな原因に対して過敏に反応して気道が狭くなって、呼吸が苦しくなる病気です。
気道のアレルギーの炎症を、治療をしないで(薬を服用しないで)そのままにしておくと、くり返し何度もぜん息発作が起きてしまいます。
ぜん息の大きな発作が起きると、空気の通り道がふさがって、呼吸できなくなり、死んでしまうこともありますから、根気強く炎症をしずめる薬を服用して発作を予防して治していきます。
ぜん息は、気道が狭くなって呼吸が苦しくなる病気です。
気道が狭くなると「ぜーぜー」「ひゅーひゅー」という音(ぜん鳴)が生じます。息苦しくなる状態(ぜん息発作)はくり返す場合があります。
ぜん息の人の気道には、慢性的なアレルギーの炎症があるため、いろいろな刺激に対して過敏な状態になります。
ダニやホコリ、タバコや線香の煙、イヌやネコの毛、ときには走り回るなどの強い運動が原因になることがあります。
重症度は、ぜん息症状のあらわれる頻度とその強さで分類します。
間欠型:軽い症状が年に数回生じる場合で、呼吸が苦しくなっても薬で治り、短期間で症状が改善し、持続しない状態です。
軽症持続型:軽い症状が月1回以上、週1回未満で、症状の持続は短い状態です。
中等症持続型:軽い症状が週1回以上、毎日ではなく、ときに中・大発作となる状態です。
重症持続型:毎日症状があり、週1、2回は大きな発作がある状態です(それ以上は最重症持続型)。
ぜん息の治療で大切なことは、気道のアレルギーの炎症をしずめるための長期管理薬の服用を続けることです。
気管支拡張薬は発作のときだけ吸入します。
ぜん息発作がないからといって自分の判断で薬をやめてはいけません。
ぜん息症状がない状態を維持して日常生活が普通にできることを目標に治療を進めます。
最終的には、ピークフローや各種の検査でも問題がなく、ぜん息でない子と同じように運動や日常生活を送ることができるようになることを目指します。
<参考文献>
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