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4-7 長期間の薬の使用は副作用が心配です。いつまで続ければいいのでしょうか?

薬により違いはありますが

どの薬も目的に応じた効果と

その目的以外の不利益な作用を持っています。


たとえ

漢方薬であってもです。


副作用や長期間の薬の使用が心配だからという理由により

自己判断で治療薬の使用をやめてしまう人がいるようですが、

これは逆に危険を招きます。



喘息の治療薬は

医師の指示通り、

用法・用量を守って正しく使用すれば

体への悪影響は保護心配のない

安全性の高い薬です。


副作用は

人によって現れ方は違うため、

気になる場合は

必ず医師に相談してください。



自己判断で

勝手に治療を中止してしまうと

せっかく良くなっていた気道の炎症が悪化に向かい、

大きな発作に繋がることがあります。


そうなると、

より強力な作用のある薬を

使用しなければならなくなってしまいます。


ぜん息の治療は

重症度に応じた治療ステップからはじめ、

症状が完全にコントロールされれば

治療を

ステップダウン(薬の量や種類を減らしていくこと)していきます。


ぜん息症状がなくなって

少なくとも3ヶ月は様子をみてから判断します。


まずは

治療を続けて

症状が出ない状態を継続させることを目指しましょう


自分の判断で薬を中止することは

絶対にやめ、

治療をやめたくなったら

正直に

「治療をやめられませんか?」

お医者さんに相談してみてください。


お医者さんは

意外と純粋に

患者さんの調子が良くなることだけを考えて

毎日頑張っているものです。


相談もなく

治療を自己判断でやめてしまわれたら

お医者さんは悲しいものだということも

忘れないでくださいね。




治療のステップアップとステップダウン

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現在の治療薬を

指示通り使っているのにもかかわらず

ぜん息症状が出て、

発作治療薬を使用しなければならない場合は

コントロール不十分となります。


「ステップアップ」するかどうか

再検討が必要となりますので

医師に相談しましょう。



現在の治療薬を使用しながら

少なくとも3ヶ月以上無症状で

運動したり

はしゃいだり

大泣きしたりした時にも

症状がなければ、

完全コントロールと考え、

「ステップダウン」

を考慮します。




<参考資料>

「ここが知りたい小児ぜん息Q&A(環境再生保全機構)」

https://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/00/archives_915.htmlhttps://www.erca.go.jp/yobou/pamphlet/form/00/archives_915.html



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