ドライアイの原因や対処法解説します(その2)
前編ではドライアイの原因、状態などについてでしたが、ここでは自分でできる対処法やツールについて書いてまいります。
様々な点眼の役割や眼科的対処法についてはその3にまとめさせていただきます。
1. 睡眠をしっかりとろう
これはドライアイに限ったことではないですが、身体の不調を訴えている方にお話を聞くとあまり寝ていない、眠れないという場合がとても多いです。
よく眠るためには、
16時以降のカフェイン摂取を控える
寝る前のスマホ、パソコンを控えるまたは光量を下げる
お風呂に浸かり身体を温め1時間くらい経ってから床に入る
心にマイナスとなる情報を入れない
気になっている事がらを書き出す
などが挙げられます。
お風呂で温まり体温が高くなりすぎるとあまり眠れないので少し冷めた頃が寝るのには適しています。
最近のコロナ報道を1日中テレビやネットで見たり聞いたりしている方も多いようですが、基本的な情報を得た後はいったんその情報を遮断して、感染に対する基本的な行動をとりながら、より自分を成長させたり、好きなことに集中してみましょう。
心に引っかかる、気になることは紙に書き出すと漠然とした心の不安が軽くなることも多いです。
ただし中等度以上の不眠の方は不眠外来などでご相談してみてください。
2. お風呂で40度くらいの湯船にゆったり浸かろう
お風呂のような湿度の高い場所で身体を温めることはドライアイにも有効に働きます。
何よりも乾いた目にとっては安らぎの場所になりますし血行を良くすることで疲労回復にもつながります。
3. まぶたを温めよう
まぶたの中にはマイボム腺といって涙の重要成分であるムチンという粘性の糖蛋白を出している器官があります。この機能が落ちると涙が目の表面を守る力が落ちてしまいます。この機能はまぶたを温めることで活性化されます。
温める方法としては温めたおしぼりを目に10分くらい当てたり、市販の温まるアイマスクを購入して寝る前や休憩中につけるといいと思います。
僕は寝る前に「蒸気でホットアイマスク」をつけて寝ています。嵐の櫻井君がCMしているので知ってる方も多いと思います。これは袋から出すと自然と熱を発し約40度の蒸気浴ができます。温かさとリラックス効果で僕はすぐ寝てしまいます。薬局で売ってますので試してみてください。
4. 職場の環境を見直そう
風が当たると目はとても乾きやすくなります。職場や自宅でエアコンの風が直接当たらないよう風向きや風量を調整しましょう。
加湿器を近くにおいて湿度を保ちましょう。最近は小型の机上におけるものも多くあります。
5. 意識的にまばたきしよう
涙はまばたきしたときに上まぶたの外側にある涙腺から分泌されて目を潤し老廃物と一緒に目頭に2箇所ある涙点から鼻腔に流れていきます。
パソコン作業に集中するとはまばたきが少なくなります。そうすると涙が目を守りきれず角膜が荒れたり炎症を起こしたりします。
パソコン作業中は特に意識してまばたきをするようにしましょう。
6. 時々首、肩周りをほぐしましょう
ドライアイの症状は目だけが原因ではなく首から肩にかけての筋肉の硬直により血行不良、自律神経への影響などによりストレスを感じ、目にあまり異常がなくても本人はとても強い自覚症状を感じることがあります。
1時間に1度くらいは椅子から離れて首、肩を回しほぐしていきましょう。
血行が良くなる湿布などを貼ってみてもいいと思います。
次回その3では眼科で処方される点眼の種類と使い分け及びその他の治療法、メガネの活用などについて記事にしたいと思います。