モノを作るだけじゃ売れないよ本当に

「売れるモノを作れば売れる」という時代はとっくに終わって
今は「モノを売るのに説得力(買う理由)が必要」だと思う。

昔はモノが作れるそれだけで価値はあった。
今は技術や利便性の向上で、少ない時間で出来る事が多くなった分求められる成果結果も向上した。

音楽やイラスト、ハンドメイドも一人で完結できる形が整ってきた分
「元々複数人でやってた結果」を「一人の人間に求められる」ようになった。

でも「一人でできる」事で問題が出てくる。

「それって一人でできる事でしょ?」という考えがある限り、
一部からその仕事の価値を評価されることはない。

※個人でモノを売る場合の話です。

一人で完結できる=仕事内容を共感できる人が減る。
          ↓
その仕事に関わる人が減れば減るほど、マイナーな仕事になっていく。
          ↓
一般的から離れるので特殊な仕事として扱われる。

その結果
発注、利用者側は「どんな作業をしているのかわからない」部分が大きくなる気がする。

わからない、じゃあどうするか
・ネットで見た相場で依頼する
・当人に聞いて値段を相談する

この辺りはまだ健全だと思う。
ただネットの相場はあくまでネットの相場なので
「その値段でできる理由」はその製作者だからできる事。

なるべく当人に相談するのがトラブルも少なく
お互いに納得しやすい形にできると思う。


問題はそこに「それって一人でできる事でしょ」という色眼鏡があると
納得がいかないからか破格での依頼になる事がある。

破格での依頼、無料での依頼は仕事ではない
=客でもない

それを仕事にする為にどうするか。
その仕事に必要な技術、知識、作業を説明して
さらにモノの価値を具体的に伝えなければいけない

もはや営業になる

売れるモノを作れば売れる時代はとっくに終わって
今はモノを売るのに説得力(買う理由)が必要だ。

これ。これが一番書きたかった。


最近のインスタを例にするとわかりやすい。

「インスタ映え」するのであれば
物を買う。食べ物を買う。ちょっと高いレストランやイベントにも行く。
→充実感を演出、実感する為にモノを買う。

この見方をすると音楽の場合
「ライブを見に行く」のはそのアーティストの
応援をしたい。グッズが欲しい。純粋に作品が好き。
→もっと見たいがあるからモノを買う。ということになる。

みんなモノを買った後の目的が明確で、そこに期待ができるから買う。

余談だけど
CDも今は商品というよりファングッズの感覚に近いかもしれない。
もっと手軽なDL販売という媒体もあるので。


個人がモノを売るには?
・魅力的な作品を作る
・応援したいと思われるぐらいの何か(魅力)がある
・そういうファンを増やす
・それを買う事でどんなメリットがあるかを明確に伝える

一例を書いてみたけどリストの上にある項目ほど難易度が高い。
そもそもそれができる人であればそもそもこんな事で悩まないと思う。

むしろこのリストの逆順を辿るのが現実的なのかもしれない

そもそもの話
作品の魅力はユーザーが決めるもの。

こちらがいくら魅力的だと伝えたところで、そう思うかどうかはユーザー次第。
その魅力が現実的だったり具体的であればあるほど、共感してくれる。
共感する=魅力的だと認識する。

ここまで書くと
魅力=説得力
とも言えるのかもしれない。

有名人の作ったモノが売れる理由に「その人(魅力的な人)が作った」という説得力があるからなのは昔からずっとそう。

その典型例がレビュー番組やCMですね。

その派生でYouTubeのレビュー系の動画が再生されやすいのは
誰かの「具体的な使用レビューを知りたいから」ですよね。

最近面白いサービスで「試着代行配信」というものを知りました。
内容はネットの有名人や著名人が服の試着、レビューを生配信するというもの。

『有名人がオススメする』それだけで「商品の説得力」が付きます。

商品の説得力→共感→魅力→買う理由(説得力)

に変換されていきます。

どこの誰ともわからない人のモノにはそれが無いので
個人の場合「商品の説得力」も作り発信する必要があるって事ですね。

今書いているこの記事も、僕自身に「魅力」は無いので
もしモノとして売ったとしても現状独り言レベルになるでしょう(苦笑)


「モノを売るのに説得力(買う理由)が必要」
と先ほども書きました。

自分がモノを買う時でも
買う理由が不明確であればそこにお金は使いたくないですよね。

個人でモノを売る場合、じゃあどうするか。

少なくとも作っただけで買ってくれる世の中ではなくなりましたね。



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