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再掲:朝方に寝つけた女 昼の寝起きのお煙草の話(2023年9月19日 12:42 投稿)

人生思い悩む事ばかりだ。その度に一人で泥のような思い悩んでいるものの捨て場を探す。

しかし、ギャンブル・暴力・物欲・お酒・犯罪・異性との遊び…どれも自分は全く興味が無い。


春だったか冬だったか、もうグレてやるんだ!!

と思って勇気を出してネットで初心者向けの煙草を探し、「ウィンストン・キャスター・ホワイト・3」を購入することに決めた。


近所のセブンイレブンに向かう。心中ドキドキ。私これから悪い事するんだ…!と思っている。

コンビニで、番号で言ってあげたかったけど種類があり過ぎて分からず店員さんにこれ下さい…(内心緊張でハァハァしてる)

と言ってウィンストンの画像を見せた。店員さんは探してくれてこれでいいですか?と見せてくれた。同じ銘柄でも色んなのあってよう分からないし

もう初心者中坊感丸出しで(※おおよそこの時27歳位)恥ずかしいしアセアセして頭が回らなくて「多分それです」と言って購入、買っちゃったんだぜ!と思いながら帰宅。


夫は煙草が嫌いだ。かくいう私も洗濯が好きなので室内に干してある折角洗濯した衣類にも賃貸の壁にも臭いはつけたくない。

ここでも真面目に考えてしまう性…。


換気扇の下で空き缶を用意して吸ってみた。

まず吸い方もくわえ方もよく分からない。ネットで検索。ださい。

ようやく吸ってみる。


まじで美味しくない。むせる。とりあえず頑張ってみる。吸うまでに費やした時間を考えて頑張ってみる。

やっぱり私には良さが分からない。まあ一回目だし、当たり前だし、とやめる。

とりあえず夫は煙草の臭いがとにかく嫌いなのでバレないようめちゃくちゃ隠蔽して煙草もテレビ台の下にライターとともに隠した。


とある日2回目、また吸ってみた。これどうやってクセになるの。もう私には合わないと悟った。


そして挙句の果てには嘘がつけないこのわたし。夫に煙草を実は吸ったんだよねこの間…とバラした。夫が何を言ったかあまり覚えていないけど 臭い付くからやめてと言っていた。あと煙草を吸う人も嫌だと。だよねと。



時が経ち現在というか先程、夫は仕事休みで熟睡中。

目が覚めてこっそり起き、最近立て続けに人生色々あったので

何気無く換気扇の下で人生3回目の煙草を吸ってみる。


ほんと美味しくない。何が良いんだこれ。煙草美味しいって言える人猛者すぎるんだけど。まじ大人ってか次元違う。


もう完全に煙草は一箱開封3本目にして諦めた。

吸ってる最中に諦めた。火が付いている様子をひたすら手に持ちながら眺めていた。

火がじわじわ付く様を見て楽しんだ。

もはや焚き火だなと思った。今わたしミニ焚き火してるわ、と。


煙草の楽しみ方分かった。

あれは小さな焚き火です。


で、なら焚き火しに行けば良いと気付いた。


三本目は煙草の長い原型を留めたまますぐ辞めた。


そしてすぐさま、夫が起きてきていないので換気扇フル稼働かつ窓も開けて隠蔽工作完了。


もう何がしたかったのだろうわたしは。


嗅覚鋭い夫。起きてきたら部屋の臭い嗅いで何て言うのかなあ。そして全然起きてこないなほんとに。


【追記】

夫、このノートを書き終えてしばらくして起床。

部屋の臭いに対して何も触れない。

バレてないのか、と思った。


が、窓際に太陽光を浴びる様干してあった

洗った携帯灰皿を見付けられ「あれ、これは何でしょうか」と一言。


バレていた。痛恨の凡ミス。今時サスペンスでもこんな初歩的な痕跡は残さない。犯人失格。

聞けば起きてリビング入ってすぐ匂いの異変に気付いていたとの事。


異変に気づいても尚 証拠発見するまで言わないこの人間、仕事出来るな、と思った。

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