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ドラマ『silent』を作ってくれてありがとう。

クリスマスに向けて人肌恋しくなる季節に、こんな素晴らしいドラマを見れて幸せでした。

当初は聴覚障がい・手話が取り上げられるということで興味を持って視聴したところ、
ドラマとしても完成度が高くて、映画を観ているかのような演出やカメラワークに邦画好きには堪りませんでした。

ドロドロな恋愛ものになると、たとえ聴覚障がい・手話が出てくるドラマであっても中々人には勧められないなと思っていたので…、
しっかり「言葉」というこのドラマのテーマに沿って手話という一つの言語を通しながら全11話描いてくれたことに感謝しかありません。
湊斗くん、本当に幸せになっておくれ。

難聴者の自分としてはやはり、
耳が聞こえなくなっていく想(目黒蓮)のストーリーパートは、
大学に進学した頃の自分を思い出しました。
僕ら聴覚障がい者が「声」を発するってとても勇気のいる行動なんですよね。
自分の声がどんなものか聞こえないから怖いのです。
そこで、想と同じく手話に出会えたのは大きな転機でしたね。

silent最終回、あの余白のある終わり方で良かった!
毎週見てきた視聴者を信頼して、あのような締めになったんだと思います。
僕は好きですね、こっちに委ねられてる感じが。
想は紬(川口春奈)に何と囁いていたのだろう。

そして、同じく最終回内で
「聞こえない人は可哀想ですよね」
と言った後輩バイト君に、
紬が最終回で言い返した(?)のはスカッとした!
最後に、「…私もだけど」と付け加えたことで、上から目線にならないところも紬らしいなと。

と同時に、これは逆に聴覚障がい者側も
聴者への"決めつけ"をしないことも大事だなとも思いました。戒めですね。
同じ世界に住み、言葉を使う人間同士なのですから、お互い壁を作っては心の距離も縮まりませんよね。

silent結局見れなかったな…という方々、
1〜3話が絶賛無料配信中ですので年末年始に是非見てください!

このsilentブームによって、
最近、現実世界も少し温かみのある世界になってきたような気がします。多分。

↓ちなみに毎週こんなふうに呟きながら見ておりました(Twitterより)

見逃し配信の視聴数も今クールのドラマ作品ではトップに躍り出ていたようですね!
僕もTVerに救われました笑

紬の友人である真子さん(藤間爽子)も良い役だった。
最高の友人じゃないですか!
あなたはキラキラな恋愛とポワポワする恋愛、どちらが好きですか?

本当にこうなんですよ。
夢の中では普通に聴こえて友人達と喋ってる世界にいるんですよ。

お裾分け!最終回にも…!

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