#84 真田丸(2016)-「痛快」とはまさにこのドラマの代名詞
NHKオンデマンド紹介文
戦国時代最後の名将・真田幸村。その本名を真田源次郎信繁という。好奇心にあふれ、冒険を好み、戦国の世を駆け抜けた真田信繁は、いつしか覇者・徳川家康をも恐れさせる伝説の武将となった。天才の父、秀才の兄の背を追いかけながら、故郷に住む家族と共に乱世を生き延びていくために、迷い、悩み、苦しみながら成長していく、家族愛にあふれた次男坊・信繁の物語。
主役は、堺雅人、長澤まさみ、大泉洋、藤井隆
開始当初は子役が活躍する大河が多い中、このドラマでは、真田幸村(堺雅人)、真田信之(大泉洋)、佐助(藤井隆)、きり(長澤まさみ)が最初から最後まで出ずっぱりでした。堺雅人、大泉洋、藤井隆の10代設定は少し無理がありましたが、長澤まさみさんは最初から最後までずっと奇麗な長澤まさみさんでした。終盤の幸村とのキスシーンには息をのみました。
功労者は草刈正雄、内野聖陽、竹内裕子
この人気ドラマの前半を牽引したのは真田昌幸(草刈正雄)でしたね。老練で狡猾で茶目っ気たっぷりな設定は想定外でした。その昌幸を含め、真田親子に翻弄され続ける徳川家康(内野聖陽)も愛嬌がありました。秀吉(小日向文世)を翻弄しつつ、悲運を背負い、秀頼(中川大志)とともに自害する茶々姫(淀君)を演じた竹内結子さんも人間味が溢れていました。
第46話『砲弾』前の第45話『完封』は名作
このドラマのタイトルはすべて二字熟語です。私が一番気に入っているのは、大坂冬の陣を描いた第45話(完封)です。要塞・真田丸で徳川軍を一網打尽にする回です。まさに「完封」勝利という感じですが、46話以降、徳川軍の大砲で大阪城が壊滅状態となることが史実上明らかであっただけに、ひとときの儚い勝利を祝うシーンに胸が締め付けられました。
脚本・三谷幸喜のクセ
真田幸村はもともと史実が薄く、架空に近い存在です。ゆえに、視聴意欲を持ちこたえさせるには幸村以外の個性的なキャラやエピソードが必要だったのでしょう。見事に1年50話を完走されました。それにしても三谷幸喜大河の最終回は癖が強いですね。主人公が必ず非業の死を遂げます。
新選組!(2004) 近藤勇(香取慎吾)の斬首
真田丸(2016) 真田幸村(堺雅人)の切腹
鎌倉殿の13人(2022) 北条義時(小栗旬)の毒殺
クセが強いですね(笑)
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