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#100 花子とアン(2014)-156話すべてに無駄のない完成された朝ドラ

NHK紹介文

山梨の貧しい家に生まれた花子は、東京の女学校で英語を学び、翻訳家となる。花子は翻訳家として子どもたちに夢と希望を送り届けていく。戦後に出版された「赤毛のアン」のアンのように、夢見る力を信じて生きた花子の明治から昭和にいたる波乱万丈の半生記。「赤毛のアン」を翻訳した村岡花子がモデル。原作:村岡花子。脚本:中園ミホ。音楽:梶浦由記。語り:美輪明宏。出演:吉高由里子、伊原剛志、鈴木亮平、仲間由紀恵ほか。

15分×6日×26週に一切の無駄なし!

これまで見てきたどの朝ドラよりも、無駄がなかったように思います。貧乏な幼少期も、給費制としての寮生時代も、出版社時代も、帰省中も、結婚後も、震災中も、戦中・戦後もすべて引きこまれました。翻訳家・村岡花子先生の生涯に感銘を受けました。

魅力ある安東三姉妹

最後まで翻訳を諦めなかった長女・花子(吉高由里子)、不遇な人生を送りながらも戦争孤児の養育に活路を見出す次女かよ(黒木華)、北海道での極貧生活からの逃亡後、画家との第一子を花子と英治(鈴木亮平)の養子として預ける末っ子・もも(土屋太鳳)。いずれも芯の強い女性でした。特に15歳から60歳くらいまでを演じ切った土屋太鳳さんの底力には感服しました。

いちばんヤバかったころのもも

感動的なシーンがてんこ盛り

転校していくはなを机の上に乗って送り出す朝市(成人後は窪田正孝)、雪の降る甲府で静かに息を引き取るおじいやん(石橋蓮司)、同じく甲府の実家で息を引き取るおとうやん(伊原剛志)、吉太郎(賀来賢人)と醍醐さん(高梨臨)を結ばせるためにファミリーで演じた猿芝居、わだかまりを解消し屋台で酒を飲みかわす伝助(吉田鋼太郎)と蓮子さま(仲間由紀恵)、「赤毛のアン」の人気に闘争心を復活させる宇田川先生(山田真歩)など、名シーンを数え上げたらきりがありません。

お、おじいやん…

何度読み返しても面白い

「赤毛のアン」も良いのですが、私はこっち派です。このドラマを機に久々に読み返しましたが、やっぱり面白かったです。

名作、王子と乞食

始まりと終わり

グリーンゲイブルズのシーンから虹色(綾香)が流れ、帽子を花子(吉高由里子)が拾うシーンまでがオープニング映像でした。最終回も同じように帽子が飛ばされる余情たっぷりなシーンで終わります。説明できない感情で胸がいっぱいになりました。そして最後に…

功労者はキミだ!

最後まで花子を見守った朝市

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