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アメリカに行けなかった腹いせに金沢で食べまくった話


夏休みの予定、崩れる

シルバーウィークにあわせて夏休みを取って、アメリカに住んでいる友人に会いに行く予定を立てていたのですが、自分の致命的すぎるミスで行けませんでした。
具体的にはEstaの申請が漏れていたのですが、仕事でも私事でもバタバタしていて、発覚したのが空港でチェックインするタイミングになって詰んだ形。
今でもあの瞬間を思い出すと背筋が凍る思いがしますね。
目の前で扉が閉ざされる感覚と言いますか……

言うまでもなく、ここ数年でもぶっちぎりで最強のやらかしでした。
振り返ると、忙しさによるキャパオーバーや睡眠不足から注意力が低下していたように思います。
私はパンデミック以降、超引きこもり人間になっているので体力がなさ過ぎてちょっと負荷がかかるとやらかしがちになるようです。
引きこもりオタクにも一定の体力は必要かもしれません。

そうだ、金沢に行こう

予定は消えても夏休みは残ったまま。
持て余した時間をどうにかしようと思い、国内旅行に行くことにしました。

行先は自分が行ったことのない場所&公共交通機関で行ける場所ということで、金沢にしました。
今は北陸新幹線が通っているので、東京駅から3時間弱で行けます。大阪に行くくらいの感覚ですね。

駅前には高さ13.7メートルの鼓門(つづみもん)があります。
駅付近は宿が多く、お店も多いので利便性も高いです。

そんな金沢は兼六園などの観光地も有名ですが、なんといっても北陸の海の幸を味わえるのが魅力の土地。
というわけで、今回は私が訪問した中で良かったお店を紹介していきます。
私の頼んだ料理の写真は一通り載せていますが、食べログのリンクも貼っておくのでそこからまた色々写真を見てみると楽しいかと思います。

兼六園も見てきました。非常に立派な庭園で、見て回るだけでもとても満足できました。日本三大庭園の一つですが、他二つもまだ行ったことがなかったり……

お店① はす家 金沢駅前店

金沢の地元料理を提供している居酒屋です。
かなりの人気店のようで、前日にネットの予約で最速が夜9時ということで少し悩みました。
でも、せっかくなら良い店で食べたいのでここにして、実際大正解でした。

まずは金沢っぽい料理を頼もうと思い、のど黒、治部煮、蓮蒸しのセットと蓮根のコロッケを注文。
のど黒は初めて食べましたが、柔らかくて美味しい魚ですね。割と高級な魚ですが、金沢の魚と言えばのど黒みたいな感じらしいです。
治部煮はとろみのある餡がかかった筑前煮っぽい料理で、蓮蒸しはその名の通り蓮根を団子状にして蒸したもの。
どちらも金沢の郷土料理で、初めて食べました。現地に来た感じがあって良いです。

左からのど黒、治部煮、蓮蒸し。一人用として良い感じのセットです。

蓮根のコロッケもコロッケらしいサクサクした食感の中に蓮根のモチモチ感も感じられて美味しい一品でした。
思っていた1.5倍くらいのサイズ感でしたが、割とアッサリと食べられましたね。

皿いっぱいに乗っかった大ぶりな蓮根コロッケ。
ソースで食べたりレモンで食べたり、味変できるのもありがたい。

ボリューム的にはここまでで十分でしたが、とても美味しかったので胃袋と相談しつつもう少し食べてみることに。
今度はお店のおすすめ料理から秋刀魚の塩焼きとフグの唐揚げを注文しました。

秋刀魚はお店の方が言うにはここ数日で脂が乗ってきたとのこと。ちょうど旬の魚ですし、間違いない一品でした。
ふだんは自分で焼くのが面倒なので食べないのですが、改めて食べると美味しいんですよね。魂に刻まれている味です。

余談ですが、食べ終わった後、若い店員さんが「めっちゃ綺麗に食べましたね!」って褒めてくれました。そういうことで初めて褒められた気がする。ちょっと恥ずかしいけど嬉しかったり。

フグの唐揚げは独特のフワフワした身が魅力の一品。
フグは淡白な味わいですが、唐揚げにすることでアクセントがついて食べ応えのある料理になりますね。
唐揚げとしては軽い方ですし、胃袋にだいぶ溜まってきた中でも美味しく頂けました。

頼みすぎかもしれないけれど、美味しいのだから仕方ない。骨には注意。

この時点で明らかに一人前を超えて「孤独のグルメ」じみた量を食べていたのでデザートも頼むかどうかめちゃくちゃ悩んでいたら、お店の方がデザートをサービスでおまけしてくれました。
平日の遅い時間と私がやたら食べまくっていたおかげでしょうか。
お金の問題というより胃袋的な問題で悩んでいたのですが、せっかくのご厚意なので有難く頂きました。

このデザートも金沢特有のもので説明して頂いたのですが、詳細を失念してしまいました……

お会計は全部で6500円ほど。久々にこんなに沢山食べましたね。
どの料理も文句なしに美味しく、値段以上に大満足のお店でした。

お店② もりもり寿し 近江町店

近江町市場の中にある人気の回転寿司店です。
バスにラッピング広告も出ているので金沢ではかなり有名なお店のようです。
平日の午後1時頃に行って30組待ちでしたが、並んでいたら30分ちょっとで入店できました。
整理券をもらって呼ばれるまでに帰ってくれば良いシステムなのですが、結構進みが早いので飛ばされるリスクを考えると店の前で待っている方が良いような気がします……(実際飛ばされていたお客さんが何人かいました)

左上からエビ貝カニの3点盛り、のど黒、本マグロ大トロ、のど黒のあら汁、ぶり5点盛り、うにいくら軍艦(本当は2巻セット)、あら、かに3点盛り、玉子。

ハズレを引くわけがないのはわかっていましたが、実際満足できるお店でした。
良いネタを使った寿司は美味い。シンプルイズベスト。
写真の通りネタが大きめ&厚めな上に、のど黒などの東京ではあまりお目にかかれないものもあるのが良かったです。

普段はあまり頼まない高価なものも頼んだので全部で7000円ほどとなかなかいい値段にはなりましたが、せっかくの機会なので奮発して満喫しました。

お店③ 近江町海鮮丼家ひら井 本店

こちらも近江町市場にあるお店。
海鮮丼のお店で、頼んだのは1900円の海鮮丼セット。
もう一つ豪華なやつに2700円のものもありましたが、お腹の空き具合と相談して1900円の方にしました。

丼から溢れんばかりの海鮮ネタが……!

市場のお店らしく、大ぶりのネタが乗っていて満足感がある海鮮丼です。
サーモンの上にひっそりと金箔が乗っているのも面白いですね。
金沢は金箔の生産量の98%を占めているそうです。市場には金箔ソフトを出しているお店もありましたね。

市場には他にも海鮮丼のお店が沢山あって、結構競争も激しそうな印象でした。
ここのお店は割と混んでいて人気がありそうでした。

お店④ フルーツむらはた本店

市場から歩いていける範囲内にあるお店で、1階が果物屋さん、2階がパーラーになっています。
パーラーで私が頼んだのはジャンボフルーツパフェ。
他の商品は1000円以下が多い中、やや値段が高めなのですがそれも納得の一品です。
ジャンボの名前に違わず、なんと高さ30cm。

で、でかい……

中身も大きなメロンやグレープフルーツにリンゴなどのフルーツが盛りだくさんで、間を埋めるようにアイスやシャーベットがギュウギュウに詰まった豪華なフルーツパフェ。
30cmのサイズながらも、シリアルによるカサ増しが全くないのがすごい。
本当にフルーツがぎっしり詰まっているんですよね。
フルーツやアイスの甘味とグレープフルーツの酸味の相乗効果でより甘く感じつつ、舌も程よくリセットされてスムーズに食べ進めることができました。

もう少しアップで撮ったもの。本当にフルーツがぎっしりです。

これほどフルーツが詰まったパフェで1800円は安すぎる気もします。
他にも期間限定のフルーツのパフェもあった(私が訪問した時はイチジクでした)ので、機会があればまた訪れてみたいお店です。

お店⑤ カフェ 加賀麩不室屋

最終日は朝食の後に車麩フレンチトーストを頂きました。
車麩は大きいドーナツ状(車輪状)の麩で、金沢では昔から食べられているものらしいです。
それを食パンに代わりにフレンチトーストにしたというものですね。

パンの代わりに車麩を使ったフレンチトースト。見た目もかわいいですね。

車麩のフレンチトーストというのは初めて食べましたが、これもなかなか美味しい。
食パンよりモチモチとして食感で、それでいて味がよく染み込んでいるので甘いもの好きな私としては非常に良かったです。

お店も金沢駅の建物内にあるのでアクセス的にもとても便利です。
帰りの新幹線に乗る前に行けるというのが有難い。
フレンチトースト以外にもパフェなど車麩を使ったスイーツがあるので、次行く機会があればそちらも試してみたいと思いました。

おわり

というわけで、ひたすら食事の日記でした。

実際、旅行中は胃袋の容量を計算しつつ限界に近いレベルで食べ続けていた気がします。ここに書いた以外のお店にも行ったので……
けっこう贅沢しましたが、全部込みで8万円くらいですね。
金~日や三連休などで満喫できると思いますので、リフレッシュを求めている方は行ってみてはいかがでしょうか。

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