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京都芸術大学で何故イラストレーションコースにしたか?

会社のストレスがたまりまくったある日、突然思い立った。
「京都芸術大学、行こう。」
「京都、行こう。」みたいなノリである。
いやこの場合、「行こう」というより「やろう」だな、通信教育部だから。通わないから。「京都芸術大学、やろう。」

芸術学部で迷うはグラフィックデザインコースとイラストレーションコース。
オンラインの説明会に参加した。
これ、講師によるな、たぶん。
滑舌悪いとか声にハリがないとか、オンラインだと特に気になる、、自分の至らなさより人の欠点にすぐ気づく自分が怖い。

京都芸術大学は日本一の通信教育を誇る芸大らしい。なんと18歳から96歳まで。え、スゴイ。わたしより歳上がたくさんいる。

顔のシワは増えても脳のシワは減る妙齢のお年頃。会社に無駄に長くいると誰からも怒られることないし、人に教わることもない。
そして年々感じるボケの気配。
そんな自分が大学の講師とうまくやっていけるだろうか。
教え方が悪いとか口走らないだろうか。 
いやそんなことよりIllustratorやPhotoshopが赤ん坊並みに使えないことを先に心配しろ、自分。

普通に選ぶならグラフィックデザインの方だった。広告の仕事に直結してるから。発注側の方だったんだが、、、それ故にデザイナーの大変さもよく知っている。
デザイナーのパソコンに張り付いて、「そこ、もっと胸筋盛って」とか言う面倒な発注側のやつだった。

ちなみにグラフィックデザインでもイラストレーションでも職業にするつもりはない。もう十分働いてきたし、老後の楽しみにスキルを身につけたいだけである。

グラフィックデザインの講師はちょっとアカデミックな感じだ。それに優しそうなフリして採点は厳しいとか、そういうタイプにも見える。コミュニケーションデザインという言葉をよく使うが、これがものすごく職業的で、デザイナーとして就職することが目的のように思える。志が立派な人じゃないといけないんじゃないか?地ベタを見つめながらそう思えてくる。

イラストレーションの講師はなんだか可笑しな?というか面白そうな人たちで、性格も個性的で独特な雰囲気をまとっていた。
デモの実演講義があったのだが、講師によってはモソモソと独り言のように話したり、、グラフィックデザインと違ってコミュニケーションが苦手なんじゃないか?と、笑。
そもそもこの方たち、名前からして変わってる。ペンネームなんだろうけど。
しかしこの道ではかなり有名な講師陣の方々らしい。素人にはとにかくありがたや、である。

実演で思わず自分の稚拙さと性格が露見した。講師が言わんとすることを理解しても自分でできないため、結果だけをうまく形にしようとする姑息な性格がっ。
人生今までそれで乗り越えてきたつもりがここでは自分がお金を払って学ぶんだから通用しない。ああ、、生まれ変わってやり直したい。

その気持ちがイラストレーションコースを選ばせたと言っても過言ではない。

グラフィックデザインコースだと、対面授業があるため、MacBook売ってiMacとiPadに買い替えたばかりなのにまたノートパソコンを新たに買わないといけない、ただそのせいではない決して。
グラフィックデザインは今までの職業的に身近に見てきただけあって、先が見えるのである。

でもイラストレーションは先が見えなかった。素人の拙い手で自分が描くものがどうなるのか?どう進化するのか?え、進化しないかもしれないし。

人体解剖学があるというのも、ジェスチャードローイングがあるというのも魅力的だった。知らないそんな世界。

かくしてわたしは未だかつてない勇気と勢いで京都芸術大学 通信教育部芸術学部 デザイン科 イラストレーションコースってところに申し込んだのである。

ちなみにわたしの絵のレベルはこんなもんである、青い犬のラフくん、簡単そうだったので描いてみた。


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