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高本彩花と私

7/31。
高本彩花さんのメッセージが閉じる。
当たり前のようにあった
「おはよう」と「おやすみ」がなくなる。
実感が全然わかないし、どう受け止めていいかも分からない。
そんなぐちゃぐちゃした思いを綴っていけたらと思う。

7/7、高本さんと最後のミーグリをした。
ほんとだったら「今までありがとう」とか
「写真集良かったよ」「ひなた坂ライブ良かったよ」みたいなことを言って終わるのが
正しいのかもしれない。
ただ、当時の私は
人生において極めて大事な面接を次の日に控え、心が落ち着かない状況だった。

「明日大事な面接があるので応援してください」
とても個人的なお願いである。
ミーグリの使い方としては間違っていないかもしれないが一応最後なわけだし...
と思ってしまう自分もいた。
でも、どうしても応援してもらいたかった。


「自分を信じて〜」
高本さんはゆるーくそう言った。
ゆるかったけど、8年間アイドルを全うした
彼女だからこそ言える、重みのある一言だった。
「自分を信じて頑張ろう!」
必ず高本さんにいい報告をすると
心に誓って、面接の日を迎えた。


勝てなかった。頑張ったからといって
全員にいい結果がついてくるわけではない。
それほどまでに社会は厳しく残酷だ。
でも、不思議と絶望感はなかった。
最後まで自分を信じて面接に挑めたことは事実なのだから。

人生で一番緊張した合格発表の1時間前。
高本さんから最後の着信が届いた。
最後なのに、いつもと何も変わらない雰囲気だった。
だからこそだろうか。
「当たり前が当たり前ではなくなる寂しさ」を感じたのは。

ソフトクリームのコーンがどんどん小さくなっていくように、終わりはどんなものにでも平等に訪れる。
しかし、思い出は決して溶けることはない。
高本さんがアイドルとして活動した8年間。
その中の5年間を推しとして見届けられたことを嬉しく思う。
「私を忘れないでね」と高本さんは言う。
忘れることなど決してない。
最後の最後まで、助けてもらったから。
高本彩花さん、これからも自分を信じて、自分らしく活動してください。
8年間のその先も、あなたのことを応援させてください。

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