絶好の暇つぶし漫画『1日外出録 ハンチョウ』について。
ざわ。
もうね最高、このスピンオフシリーズ。
最初はパチンコ沼の開発者『イチジョウ』から入ったのだが、
今は『ハンチョウ』にドはまりしている。
ハンチョウが普段過ごす「地下」は日本社会(会社)そのものの暗喩であり、一日外出は年間100-120日くらいしかない日本人の休日と、そこから垣間見える日本人の強力なコンテンツと人柄(優しさ)である。日本人は日常は窮屈で貧乏でも犯罪を極力犯さず、他人に優しくしながら「自分なりに楽しめる創意工夫」という他の民族にはないDNAが搭載されている。
『ハンチョウ』は、まさにこの部分を絶妙に描いている。読みだしたらノンストップ! 顔面ブサイクな大槻が放つ、小さいけれど圧倒的で力強い光に男たちは魅了されていく。黒服陣も最高。何かと面白すぎる宮本、料理の鬼・柳内、ゴルフの教え魔・牧田などなどなど、その絶妙性は実にお見事。
これは「悪魔的な暇つぶし!」として機能しうる。
もちろん、カイジを読んでいることが前提であることはいうまでもない。いや、読んでなくても「帝愛グループに借金したダメ男たちが返済できず、地下で働かされる」という概要だけ知っていれば十分に楽しめるだろう。
ここまで凄いと(amazonレビューの星の数がエグい)、スピンオフのスピンオフで「黒服・ミヤモト」とか投下されそうなのである(笑)。
とりま、1-3巻くらいまで読んでみ。
ワイの言ってることが理解できるはずだ。