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美化されてはいけない問題

先日東京オリンピックニュースを見ていたときに、上記の記事が飛び込んできました。

女子ダブルスの優勝候補に試練だ。福島由紀(28)、広田彩花(26)組(丸杉Bluvic)も1次ラウンド初戦をストレート勝ち。右膝をサポーターなどで保護した姿で出場した広田は、6月の代表合宿中に前十字靱帯(じんたい)を痛め、所属先で治療やリハビリに費やしていたことを明かした。
 広田は現状を「コートに立てるまでは回復して、7~8割は戻ってきている」と語るが、福島にカバーしてもらう場面も多かった。「けがしたことはしようがない。広田ができる範囲で動いてもらって自分がカバーするだけだし、そこは苦ではない」と福島。広田は「一度は立てないんじゃないかと思ったけど、そこから絶対に五輪のコートに立つという思いでリハビリや練習を重ねた。気持ちもけがしたことで吹っ切れたのでは」と振り返った。


バドミントンでは前十字靭帯損傷のリスクがとても高いスポーツの一つです。その他にもハンドボールやバスケットもリスクの高いスポーツです。また男女比では女子の方が多いです。それには骨格上の問題や筋力の問題もあります。

詳しくは下記のマガジンをご覧ください!


さて本題。この最初の記事を見てそう思われたでしょうか?

前十字靭帯損傷ってリハビリをしたら治るんだ!

って思われた方が多いのではないでしょうか?

先に言っておきます!


前十字靭帯損傷は手術をして懸命なリハビリでしか治りません


確かに人生で一度しかないかもしれないオリンピック。日本代表として出場が決まっていて、その上での大怪我。怪我をしたときの本人のメンタルなどを考えると言葉では言い表せないと思います。もちろん日本代表ですから、チームドクターやトレーナーも前十字靭帯損傷は手術とリハビリが必要であることは分かっています。かつ手術をせずにプレーしたときのデメリットもわかっているはずです。おそらくそれを知った上での本人の判断であると思うので、そこに関してはよく決断したな〜と思うし、リハビリもしんどかっただろな〜と感じています。自分が同じ立場であればそうするはずですから。


しかし決してこれを美化してはいけません。

前十字靭帯を切ったままプレーしたり日常生活で無理をすると将来的に膝が変形するリスクが高くなってしまいます。

あくまでも前十字靭帯損傷の第一選択は手術です。そして手術前のリハビリも大切です。

もし学生最後の大会が数ヶ月後にある場合、上記の記事だけを見てリハビリすればいけるんでしょ!と思って復帰すると大変なことになります。

将来のことを最優先に考え、その上でどうしてもという場合にはテーピングが必要ですし、リハビリでの復帰目安もあります。なので、自己判断で復帰してしまうとガクッと膝崩れが起き、半月板や内側の靭帯などを合併してしまうこともあります。

やりたい気持ちと再受傷のリスク

これを天秤にかけるのは難しいですが、一度落ち着いて、考えるようにしましょう!

学生時代に前十字靭帯損傷して大人になり、大変なことになった方々をみてきているので、、、、、


ご参考までに。


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