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Zoomインタビューした世界の学生たちの、その後

 2020年は新型コロナウイルスの影響で私たちの生活が大きく変化した一年でした。私たちは春学期にZoomを使って世界中の大学生に新型コロナウイルスの状況についてインタビューしました。あれから約半年が経ち、その学生たちの現状はどのようになっているのか、改めてメールで取材し、7か国の12名から返事をいただきました。

現段階のコロナ状況とワクチン

質問1:いま、あなたの国(在住している国)の新型コロナウイルスの状況はどうなっていますか?ワクチンは?

〇中国・清華大学の大学院生、武漢でロックダウンを経験した劉シセンさん
 今北京にいる。みんな普通に外出していて、ただマスクをする必要がある。また、デパートなど人の多い場所に入ると、健康コードというQRコードが必要。この前、内モンゴルのある都市でコロナが発生し、すぐ閉鎖されて全国に蔓延する状況はなかった。ワクチンについてあまりわからない。
〇中国・北京外国語大学3年生の王志涵さん
 今コロナのことを取り上げると、なんかもう自分の生活にちょっと遠い存在だという感じになった。今人々が街を歩いたり、乗り物に乗ったり、住んでいる都市を出て旅行したりすることが当たり前になり、みんな一番に考えていることはもうコロナではなく、元に戻って「お金」になったかもしれない(笑)。乗り物に乗る時マスクをつける必要はあるが、それ以外はもう構わない。ちょっと密接しても大丈夫。ワクチンというと、メディアなどでは大々的に宣伝されていないが、もう先生や親せきなどの話によると打った人がいたそうで、一定範囲内での小規模な接種が始まったそうだ。
〇中国・黒龍江省鶏西市在住の関西大学大学院外国人研究生の苑境娯さん
 中国の状況はほぼ平気になったようだ。ワクチンもすでに出たが、自分はまだ接種していない。
〇中国・広州在住の中山大学学生の繁天佑さん
 中国のコロナの状況はもう収まってきた。新規感染者の大半は海外から。
〇韓国・慶尚大学校3年生のキム・ミレさん
 今韓国では3回目の流行中。前にもこの頃みたいに1日1000人ぐらいが感染する時があったけど、この頃はちょっと違う。その時は特定の地域で広がっていたが、今はすべての地域で散発的に感染が発生し、時々原因がわからない場合もある。ワクチンは現在4400万人分を確保して、その中で2600万人分は契約完了、残りは契約中だという。
〇大阪大学のシンガポール人留学生Kaoru Yapさん
 現在、シンガポールではコロナの状況がかなり抑えられていて、国内の感染が0になっているらしい。わずかな新規感染者はすべて海外からの感染者で、重症者もいないという。シンガポール政府は4月に「Circuit Breaker」と呼ばれる2ヶ月にわたる緊急措置を取っていて、徐々に緩和してきている。例えば、現在は「フェーズ2」といわれる段階で、5人までの集会が制限となっているが、12月28日に「フェーズ3」に入り、その制限は8人まで緩和される。ワクチンについては、最近のニュースだと、「Pfizer」や「BioNTech」という2社が開発したワクチンが保健局から承認を得て、12月末輸入されるそうだ。また、ワクチンの副作用を詳しく知らないため、接種は強制的ではないらしい。
〇大阪大学大学院を修了し、シンガポールに帰国したAmber Chewさん
 最近だいぶ落ち着いてきて、入国者を除いた感染者はほとんどいなくなった(ここ1ヶ月感染者がいても1日に1~2人くらい)。今月28日からさらに制限が緩和される予定で、今までは5人までの集まりがOKたが、28日から8人までの集まりがOKになる。ワクチンは確保されており、先日の発表によると、来年末までに国民と長期滞在者全員に無料で提供されるという。
〇一時帰国し、ふたたびアメリカ・ワイオミング州に戻った日本人留学生の後藤泰聖さん
 コロナの状況は悪化していて、ワクチンが開発されているのだが、それは来年くらいに正式に使われると聞いた。
〇オーストラリア、ロイヤルメルボルン工科大学の大学生Naomi Watanabeさん
 現在、オーストラリアではほとんど症例がない。ワクチンはまだ導入されていないが、現在の状況を見ると、ワクチンを切実に必要としているわけではない。ビクトリア州では、海外旅行からコロナを持ち込み、現在隔離している人が数人いるが、それを除けば、ビクトリア州は症例0件の日が続いている。
〇オーストラリア・メルボルン大学の学生Suzuka Leeさん
 今メルボルンは、Covid-free (0 cases) 。数月間「レベル4」のロックダウン状態で過ごし、現在メルボルンは安全の都市になった。ワクチンについてはよくわからない。でも、ニュースによると、もうすぐできそうだ。
〇ブラジル・サンパウロ大学薬学部のNathalia Tiemi Taguchiさん
 ブラジルではまだコロナの感染者が増えており、今の状況を第1波の続きなのか、すでに第2波と呼べるものなのかについては、疑問がある。サンパウロ州知事のドリア氏は、2021年1月25日からワクチン接種をまず医療従事者やインディオからスタートすると予定しているが、まだ連邦政府に許可されるところにいたっていない。

経済対策や消費喚起策

質問2:いま、あなたの国(在住している国)の経済への取り組み(例えば旅行を推奨する、外食を推奨するなど)はどうなっていますか?

〇中国・劉さん
 政府は消費クーポンを夏(5月、6月頃)に配ったが、今は消費が回復した状態で、みんなの生活が正常化したから、推進ポリシーが少なくなった。例えば北京では12月にTake out 消費券が配られることがあり、40元を消費すると15元の割引があるみたい。
〇中国・王さん
 コロナ専門の経済対策というのがもうないような気がする。2020年上半期に経済が大きな打撃を受けたことが事実だが、計画に沿って回復が進んでいるようで、大きな成果があったといえる。生産製造などが好調で、消費も好調。11月11日の「ダブル11」ネットショッピングイベントでは、取引額は大手2社だけで7697億元(約12兆円)に達したとのことで、政府もそれらの消費促進にいろいろと手を打っただろう。
〇中国・苑さん
 今の中国はほぼ普通の日常生活に戻ったので、食事クーポンとかは少なくなったね。でも時々あるそうだ。
〇韓国・キムさん
 今ソーシャルディスタンシング第2段階で、第3段階への格上げも考えられている。第2段階では、カフェなどはテイクアウトのみ、夜9時以降は飲食店も含むすべてのお店は出前やお持ち帰りのみ可能。第3段階では10人以上集まることができず、大部分の店が閉店し経済活動がほぼ麻痺してしまう。政府は自営業者が経済的に大変な状況に備え、彼らに支援金を支給し、国民にも災害支援金を支給した。各地方でも市民に支援金を支給している。
〇シンガポール人留学生Kaoruさん
 シンガポールは21才以上の国民に600シングドラー(45000円ぐらい)を支給し、経済援助政策もある。また、シンガポールは狭い国なので、シンガポール人だけの国内旅行は経済効果が薄いと言える。旅行業に復帰させるために、外国人観光客が必須だと言われている。しかし、他国の感染状況はまだ深刻であるため、政府からの国内の旅行・推奨はあまりない。その代わりに、シンガポールのホテルや航空会社は国内のパッケージ旅行をPRしている。例えば、シンガポール航空は「flights to nowhere」と呼ばれる飛行機内の飲食パッケージを発表した。海外の旅行者を呼び入れるための政策は一時的にあったが(香港とのトラブルバブル)、それも停止になってしまった。外食の推奨はないと思うが、逆に集会の人数制限はまだある。
〇シンガポール・Amberさん
 政府は、新型コロナウイルスの感染拡大で影響された企業に経済支援パッケージなどを発表し、状況が落ち着いて感染者も少なくなってきた後、今月から18歳以上の国民に国内の観光地やホテルなどで使えるS$100(8000円くらい)の割引券を配布した。
〇アメリカ留学中の後藤さん
 外食や旅行は推奨されていない。バイデン氏は逆にロックダウンを考えている。
〇オーストラリア・Naomiさん
 私が知っているかぎり、オーストラリア政府は経済を活性化するため、次の2つのことを実行している。1つ目は、中小企業に10,000ドルを支給する。2つ目は、旅行を奨励するために、2泊以上宿泊する人やビクトリア州では400ドル以上を消費した人に、政府から200ドルの補助がある。
〇オーストラリア・Suzukaさん
 メルボルンの店やレストランなど全部開いた。なので、どこに行ってもとても忙しそう。国内旅行も可能になった。メルボルンの経済は少しずつ回復している。
〇ブラジル・Nathaliaさん
 最近は感染者がさらに増えているので、ブラジルでは特に経済への取り組みは行っていないと思う。

医療資源や医療従事者へのサポート

質問3:いま、あなたの国(在住している国)の医療資源や医療従事者へのサポートはどうなっていますか?

〇中国・劉さん
 冬のコロナの悪化に備えて準備しているみたい。北京では病院に入院する時にPCR検査の陰性証明が必要。
〇中国・王さん
 医者の地位がかつてないほど高くなったと思う。もうコロナがほぼ終息したので、医療システムや病院などは通常時の診療スタイルに戻った。ちょっと詳しくないが、計画通りで順調だという。コロナが深刻だった時に身を挺した医療従事者たちには、国家レベルで表彰し、補助などを与えていた。
〇韓国・キムさん
 企業では医療従事者に対する寄付をたくさんして、国民も寄付をたくさんしているけど、サポートをしてもしてもまだ足りないと思う。なぜなら医療従事者にとって根本的な問題は人員が足りないことだ。医療従事者が不足し、病床が不足しているから、患者が減る以外に他の方法がないと思う。
〇シンガポール人留学生Kaoruさん
 基本的に、シンガポールの感染状況が収縮したため、医療資源や医療従事者の負担はちょっと軽減したと思うが、最近読んだ資料によると、医療従事者への精神的なサポートがまだ足りないという指摘もあった。また、医療資源に関しては、政府は現在一般市民にもマスクをしばしば配布しているため、医療資源がまだ十分で、医療現場がそこまで逼迫していないかもしれないと思う。
〇シンガポール・Amberさん
 キャパシティオーバーにならないように、ピークの時に私立病院の医療関係者やボランティアなどを動員し、軽い症状や無症状の感染者を病院以外のコミュニティケア施設(CCF: Community Care Facility)と回復施設(CRF: Step-down Community Recovery Facility)に入所させる。
〇オーストラリア・Suzukaさん
 コロナになった人たちは治るまでホテルで過ごすことができ、政府からのサポートより食べ物も含めてすべて無料。症状が深刻でない限り病院には行かない。
〇ブラジル・Nathaliaさん
 ブラジルでは、ある病院では医療従事者がカウンセリングを受けられるサポートが実施される期間があった。しかし、そのほかには残念ながら医療資源や医療従事者へのサポート は特にない。

授業スタイルや就職活動

質問4:あなた自身の状況(学校の授業スタイルや、就職活動など)はどうなっていますか。

〇中国・劉さん
 今はコロナの前の状況に戻ったという感じ。普通に授業していて、インターンに行く。ただ海外にいる学生たちが戻れないため、授業は学校にいる学生はリアルで、海外の学生のみZoomでやっている。
〇中国・王さん
 忙しい学期だった。でも、オフラインの授業を受けることができて大変良かった。毎回発表、ディスカッション、通訳の練習などが対面で行われ、さぼることはできないが、それらのおかげで自分はすごく進歩したと感じる。前学期のあのむなしい気分はもう二度とこないだろう。学期中、愛知大学との学術交流活動にも参加した(オンラインで2週間)。勉強が順調で、また大学の職員室での手伝いや、あるニューメディア会社でのアルバイトもやっていた。コロナ以前の2年よりも成長したと思う。
〇中国・苑さん
 日本になかなか戻れないので、授業はずっとオンラインで受けている。
〇韓国・キムさん
 大学の授業はオンラインで行っている。テストもオンラインでやり、学生たちは成績についてたくさん意見があった。カンニングのリスクがあるので、成績の公平性などに関する意見が多かった。学校では絶対評価を実施し、学生の50%までにAを与える案を実施した。就職活動はまだしていないが、現在コロナのため企業はあまり人を採用していない。来年から就職活動をしなければならないのに心配。
〇シンガポール人留学生Kaoruさん
 大阪の感染状況が悪化し、両親は一人で海外に住んでいる私のことを心配している。もともと対面授業もあったが、いまはすべてオンライン授業を受けている。でも、こっちの方は授業が受けやすくなっていると思う。なぜなら、オンデマンド形式の授業もあり、授業内容を復習するのが比較的に簡単だ。また、登校時間が減ったため、休む時間や勉強時間が増えていいと思った。しかし、コロナの影響で部活が休むことになってしまい、参加できずちょっと残念だと思う。
〇シンガポール・Amberさん
 大学院の授業はすべて少人数(5人くらい)のゼミ形式で行われるので、8月入学してからずっと対面で行われてきた。学部生の授業は50人以上の講義であればオンラインで行われ、20〜30人くらいの演習・ゼミはソーシャル・ディスタンスを保ち、対面で行う。外出する時や友だちとの集まりなども、マスクの着用や消毒をした上で普通にしている。
〇ドイツに留学していたが、一時帰国中の中山健斗さん
 授業がオンラインだから、いま日本に帰ってきている。ドイツの学生たちは少なくとも出かける時はみんな常にマスクしている。コロナにかかることは怖くないけど、将来への不安が大きくなったかな。学業も遅れが生じて、就職も大変になったと思う。
〇アメリカ留学中の後藤さん
 学校はほとんどの授業がオンラインで行い、少数の対面授業は人数が制限され、マスクを絶対つけるようになっている。
〇オーストラリア・Naomiさん
 私の大学は、今年の授業がすでに終わり、来年再開する。私のテストは1か月前に終了し、すべてオンラインで行われた。数ヶ月前からアルバイトを再開した。
〇オーストラリア・Suzukaさん
 小中高等学校の学生は、普通に学校に通っているが、大学生はまだRemote Learning (家で勉強)をしている。来年からは、少しずつ学校へ戻る可能性が高い。店やレストランなどがまた開き始めたので、バイトに戻った人が増えている。
〇ブラジル・Nathaliaさん
 学校の授業スタイルは3月中旬からすべてリモートで行われてきた。 接続(コネクション)が悪かったり、課題が多すぎたりと色々問題があったが、録画された授業などを見返すことができるのは良かったと思う。ちなみに、私の知り合いの学部では、教授がリモートを気に入り、来年からはそのスタイルで授業を行う予定だそう。

コロナに慣れたか?

質問5:あなたはコロナについてもう慣れましたか?いまもこわいと思いますか?マスクはしていますか?

〇中国・劉さん
 慣れたと思う。もう中国で蔓延することはないと思うから、こわくない。普段はマスクしていないが、人の多い場所で必ずマスクするルールがあるので、例えばデパート、レストラン、病院などに行く場合はマスクする。
〇中国・王さん
 今はあまりこわくない。乗り物に乗る時や、マスク必要と提示する会場や施設に入る時など以外は、ほとんどマスクをつけていない、むしろちょっと忘れている。でもマスクを持ち歩くことは常に心掛けている。でも、外国の状況、日本、ヨーロッパ、特にアメリカの状況を見ると、やはり心配。最近日本ではGoToトラベルの見直しなどもあると聞いていて、ちょっと心配。
〇中国・苑さん
 マスクは必ずする!中国は今こわい気持ち全然ない。患者さんほとんどないので。
〇中国・繁さん
 もう慣れた。こわいとは思わない。外出時は必ずマスクを着用している。
〇韓国・キムさん
 今もコロナが大嫌い。私の将来を不確実にし、持っていた夢を諦めざるを得なくなるからだ。コロナウイルスはこわい病気なので、マスクはいつもしている。今はマスクをしないことがおかしく感じてしまう。周りにコロナに感染する人を見ると、まだ慣れていないし、こわい。
〇シンガポール人留学生Kaoruさん
 私は慣れたと思う。しかし、まだこわいと思うので、マスクもちゃんとしているし、感染予防対策もいろいろ取っている。
〇シンガポール・Amberさん
 いや、まだまだ不安だね。感染者数がほとんどいなくなってからも、ほかの国の状況を見たら、第2波が来るかなという心配はどうしてもある。家から出た際にマスクの着用は今でも義務化されているので必ずつけている。
〇アメリカ留学中の後藤さん
 コロナはこわいと思っている。つい最近、アメリカの知り合いがコロナにかかって夜息ができなくて目覚めた話を聞いて、改めて気をつけようと思った。マスクは毎日家以外ではしている。
〇オーストラリア・Naomiさん
 はい。もう慣れた。私はいつもマスクを忘れずに持っている。日常生活の一部になっている。もうこわくはないが、どちらかといえば、人前で咳やくしゃみをする時だけこわくなる。ウイルスに感染していると思われるのではないかと心配しているので、くしゃみを抑えようとしている。
〇オーストラリア・Suzukaさん
 はい。私はもうコロナに慣れた。現在メルボルンは安全になったので、みんなあまり危険を感じていない。メルボルンでは、屋内ではマスクを着けないといけないが、外では着けなくてもいい。しかし、私は外でも着けている。
〇ブラジル・Nathaliaさん
 まだ慣れない。ある友人はコロナでおばあさんを亡くし、他の友人はお父さんを亡くした。それで、コロナの脅威をより身近に感じ、今ではもっとこわい。マスクは出掛ける際には使っている。

将来への不安

質問6:あなたは将来への不安は大きくなりましたか?それとも解消されましたか?

〇中国・劉さん
 解消されたと思う。なんとかなるという気分。
〇中国・王さん
 やはりこれから数年間は就職や進学などの競争が激しくなると予測できる。自分も3年生なので、ちょっと不安。今はとりあえず有益なことをやって、他は考えていない。
〇中国・苑さん
 日本のコロナ状況はちょっと心配なんだ。早く正常な生活に戻りたいね。でもあまり不安な感じはない。
〇中国・繁さん
 不安はあまりない。必ず景気は回復してくると思うし、ワクチンもあるためあまり不安はない。
〇韓国・キムさん
 もともとは海外関連の仕事をしたいだけど、今は諦めたのでそこに不安はない。しかし、企業の大部分が採用を減らすことにちょっと不安だ。
〇シンガポール人留学生Kaoruさん
 まだ大学1年生なので、ちょっと時間があると思う。そのため、将来への不安はあまり変わらないが、コロナの影響でもうちょっと真剣に将来のことを考えるようになったかもしれない。
〇シンガポール・Amberさん
 不安は大きくなったね。大学院から卒業した後の進路について考えたくても、その時世の中どんな状況なのかがわからないので、なかなか準備はできないし、彼氏も来年からアメリカの大学院に進学するので、その時までに安全になるのかも心配だ。
〇アメリカ留学中の後藤さん
 将来への不安はない。
〇オーストラリア・Naomiさん
 制限が最悪だった時は何もすることがなかったので、私も心配していた。でも今は色んなことができるので不安も減った。私の大学は状況によっては来年通常の状態に戻るというが、オンラインで勉強することにも慣れてきたので、大したことではない。
〇オーストラリア・Suzukaさん
 噂によると、来年3月にまたコロナが危険になるというが、今の状態ではあまり不安はない。
〇ブラジル・Nathaliaさん
 将来への不安は大きくなったと思う。経済不況によって治安がさらに悪くなりそうだ。それに、奨学金がもらえる学生が減る傾向にあると思う。

2020年を振り返る

質問7:2020年はどんな一年でしたか?

〇中国・劉さん
 早い一年間だった。最初はこわくて、でも今は歴史の真ん中にいる気もする。すごいことを経験したから自分も成長したと感じる。日常の大切さも感じられ、これからしっかり一日一日を把握していきたいなあと思う。
〇中国・王さん
 今外国のネットでは「2020やり直し」が盛り上がっているそうだね。やはり世界中の一人ひとりにとっても、今年は忘れがたい年となるだろう。中国にいる私にとっては、前半のつらさ、そして後半のコロナがほぼ抑えられた今の状況、この前半と後半の激しいギャップも一生忘れない。
〇中国・苑さん
 やはり異常な動きが多い年だと思う。人々の人生が変わるかもしれないね。
〇中国・繁さん
 楽しい一年になった。
〇韓国・キムさん
 私が一番多くのことを準備していた年に、なぜこのようなことが起きるのか、もどかしかった。しかし、誰かのせいにするわけにもいかない。勝手に友だちに会うこともできず、外出することもできないもどかしい一年だったけど、その一年間家で自己啓発をたくさんし、私だけの時間を持つことができた点は良かった。コロナのおかげで、家族とたくさんの時間を過ごしたし、思いっきり休んでみた。早く終息することを願っている。
〇シンガポール人留学生Kaoruさん
 ちょっと不健康(あまり外出していない)で時々寂しい(新しい友だちが作りにくい)一年だったが、私も基本的にそこまで外出しないタイプの人なので、そこまで不便だとは感じなかったかもしれない。最初はコロナ下の生活に慣れるのにちょっと時間がかかったが、結果的にかなり満足な一年を過ごすことができたと思う。
〇シンガポール・Amberさん
 不安や大きな変化がいろいろあった一年だったが、こんな状況の中で無事に帰国でき、家族が全員無事で健康でいることを感謝する一年にもなった。
〇ドイツに留学していたが、一時帰国中の中山さん
 ちょっと辛い一年だったかな。
〇アメリカ留学中の後藤さん
 コロナの影響で色々なことが去年と変わったものの、それでも楽しめているからOK。でも、友だちと遊びに行ったり、集まったり、サッカーができないのはつらい。
〇オーストラリア・Naomiさん
 昨年、人々が「2020年が私たちの最高の年になる」と言っていたミームを知っているか?まあ、それは間違いなく計画通りに行かなかったね!冗談はさておき、今年は信じられないほど混沌とした一年だった。しかし、その混乱の中で、私はむかし熱中していたことや趣味の多くを再発見したので、大変嬉しく思う。
〇オーストラリア・Suzukaさん
 今年、色々なことがあったので、とても歴史的な一年だったと思う。それに、ずっと家にいて、あまり何かをしたとは感じないが、一年がとても早く終わったと感じる。
〇ブラジル・Nathaliaさん
 とても変わった一年で、自分を見つめなおすことができた年だと思う。友だちとは会わなくなり、他人との接触が減り、違和感があったり、リモートでの授業は思った以上に集中できなかったりと色々問題があったが、その分、通学で費やしていた時間を、新たに見つけた趣味(観葉植物を育てること)や、運動、大学で受ける授業以外の勉強に使えて良かったと思う。また、コロナが流行る以前は、医療従事者の仕事にあまり興味がなかったが、常に悲惨な状況と向き合って頑張る姿勢を見て、それが将来の夢の候補の一つになった。

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