![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112352749/rectangle_large_type_2_2a1941e6374f9a73e3bd92faafb26b76.jpg?width=800)
276DAY -2023奥多摩見聞録 其の6‐
午後の勉強時間は、みんな川に行ってきたこともあって、静かに学習している。まるで無心になっているようだ。それほど自分のことに集中できているのだろう。
ヒグラシの鳴き声が奥多摩のかしこにこだましている。先生と生徒との学びの声が聞こえては静まり、扇風機の風を割く音だけが常に聞こえる。縁側からは風が入っては止まり、汗でべたつく我々をじらしているかのようである。
そして気づいたときに深呼吸をすると、本当に奥多摩だなと思う。空気に雑が無く、軟水のようにするっと肺に滑り込んでくる。
これが本当の学び舎、という雰囲気に満ち溢れている。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112352831/picture_pc_f077d153d0b13016ff3faede1f17865b.jpg?width=800)
夏合宿では将棋が休み時間の人気となっていた。まるで刑務所だなと思ってしまったが、これくらいしかボードゲームがないので仕方ないところだ。とはいえ、皆とても熱
心に遊んでいる。将棋の手について議論し、ゲーム展開で非常に盛り上がっている。中には将棋を習っているという人もいて、予想以上に高度な会話が繰り広げられている。
小中学生が勉強の合間に盛り上がるのが、「将棋」。なかなか面白い字面ではなかろうか。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112352971/picture_pc_c833e5c2aea7a431af3e2821615fadc5.jpg?width=800)
夜食を済ませると、いよいよ焚き火が美しい時間となった。いつ見ても焚き火は素晴らしい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/112353757/picture_pc_54dd67466faec3ed22bcd1e251bb6b92.jpg?width=800)
ひとまずここで奥多摩見聞録は中断する。夏休み中にもう六日ほど行くので、その滞在録もお楽しみに。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?