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281DAY -2023奥多摩見聞録 其の10-
奥多摩合宿では同じような毎日が続くのではない。むしろ一年のうち最大八日間しかこの毎日を謳歌できないと言うことである。本来なら毎日いるべきである。
行うべき勉強があるとしたら、それは是非とも心地よい環境で行うべきだ。それは当然のことである。そして奥多摩以上の環境で勉強するという体験を、自分はこの合宿以外に知らない。例えば自分でこうした自然に囲まれた勉強できる環境を見つけることができるなら別だが、今日においてその機会は著しく無くなっている。
だからこそ、この八日間という貴重な時間を謳歌することを、自分含め参加者達は貴重な時間であると噛み締める必要がある。
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自分の見る限りでは、今合宿参加者達はそれを理解している。焚き火を囲み、その温かみに触れる時、夜空に輝く月を見上げた時、月が沈み、月光が遮断され、燦々たる星空を見つめるとき、夏風吹き込む縁側でペンを走らせるとき、食卓を囲み、舌鼓を打つとき。
彼らの目は輝いている。心の底から楽しんでいる。
これを体験した上で得られるものは、学校で得られるものとは確実に一線を画すはずである。
都会の喧騒に囲まれてうんざりする日常を抜け、自然豊かな場所に身を置く。
今の学生が一度体験すべきものを選ぶとすれば、自分は自然体験であると言いたい。
相変わらず高校生が偉口を叩いているが、許して下さい。
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