Dr.美子に指導された方はどう思ってるの?   Part 2ー中学受験体験者から(3)ー

こんばんは。Dr.美子の一番弟子です。

〜前回までのあらすじ〜
大手進学塾のS塾へ通い始め、一番上のクラスまで登りつめるも、一度のつまずきが解消できず、宿題が負債として溜まり、講師も周囲の生徒もどんどん先へ進み、置いていかれる一方の一番弟子。W塾へ移った彼の運命は?

そんなわけで、今回からはW塾に通ってみてどうだったか、そして大手進学塾とはどんなところなのか、をお話していきます。

以前のS塾とは打って変わって、W塾は一言で表すなら「熱血」でした。なるほど先生方の熱量には目を見張るものがあります。基本的に授業の流れはS塾と同じく導入の解説→演習→採点及び解説のループです。少し違うのは、W塾の講師陣は皆遅くまで残って、生徒の補習や質問の対応をしていた点です。夏期講習からの入塾で、授業内実施の確認テストの点が一定以上取れないと、合格点が取れるまで残らされました。とはいえ、理解しやすい説明なわけではなく、教材の解説をそのまま読んでいる印象でした。

つまり、ここでも十分な理解よりも先行して「こういう問題ではこう解くと良い」が流布されていた、という訳です。そんな説明では、少し問題設定の異なる改題の問題が出れば、すぐ解けなくなります。結局、点数はここでも伸び悩んでいました。

そして塾が終わって帰宅すると夜の10時半位。翌日学校がある小学生にとって、そもそも帰宅後に復習する時間がしっかり取れるか、というと甚だ疑問が残る時刻です。塾で長く勉強するようになったので、「沢山勉強した感」はありましたが、それが点数に結びつかないので、自分でも先行きの不安から、迷路を彷徨い歩く日々が続きました。

秋も深まり、志望校をいよいよ決定する時期になり、早稲田高等学院を第一志望とし、他に成城学園中学校などを志望校に上げて講師とDr.美子との面談。そこで、国語科担当に「S塾でこれだけやって、うちでこれだけやって、こんな学校受かる訳無いじゃないですか!お母様は何を考えてるんですか!大学までエスカレーターの学校なら、いくらだってあります!」と半狂乱で言われ、Dr.美子は、その場で「判りました。本日を持ってこの塾は辞めます.お宅には任せられないので,私が教えます!」と、啖呵を切ったそうです。

それから、大学の講義を終えて帰宅した、Dr.美子の家庭教師一筋で指導を受け、毎日8時間深夜2時まで勉強し、登校不要になった12〜1月には毎日15時間!過去問の傾向を捉え、僕の弱点を把握したDr.美子と共に2ヶ月で900時間!努力した結果、国立東京学芸大学附属中学に合格しました。こうして、漸く、僕の中学受験生活は勝利に終わったのです。入学後は、良い同級生や素晴らしい先生方に恵まれ「こんなに楽しい学校に入れたんだ、あのとき頑張って良かった!」と思いました。自分に自信を持つことができ、自分の人生の大きな分水嶺だったと思います。

次回は最終回です。ここまでのDr.美子の一番弟子の経験から考える、集団塾の中学受験における役割と位置付けに関して述べていきます。

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