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月100万円超!?医師ライターが副業におすすめの理由

m3.comで掲載された執筆記事を公開します。医師の方は下記URLからお読みください。
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初めまして、Dr.心拍と申します。普段は勤務医として働いていますが、時間外や休日の隙間時間を生かして「ライター」としても活動しています。

 この連載では、医師として勤務しながらどのようにライターとして活動するに至ったか、どんな苦労ややりがいがあるのかなどを、読者の皆様に共有させていただきます。医師の副業として「ライターもありかも?」と思ってもらえたら幸いです。

医師としての顔、ライターとは?

 さて、私はいわゆる基幹病院に勤務する勤務医です。複数の病院や大学病院などである程度勤務し、大学院では基礎研究なども経験してきました。中堅医師として現在は、研修医や若手医師の指導にあたっています。

 医師としてはいわゆる平凡な医師で、残念ながら人より秀でた部分はありませんが、だからこそわかる若手の悩みなどには、なるべく目を配るようにしています。

 そんな医師として働きながら、私は以前から「誰かに自分の知見を伝えたい」という思いを抱いていました。若手指導もその一つですし、学会発表、論文執筆などもその一つになります。ただし、教育や学術面での発信だけでは、労力の割には伝えられることが限られているとも感じていました。

 そんな思いを抱えていたある時、知人医師の文章が商業雑誌に掲載されているのを目にしました。自分と近い医師経歴だったので、どんな経緯でこういう執筆依頼が来るのだろう?と興味を持ちました。

 もちろんその道のスペシャリストであれば、さまざまな執筆依頼が来るのは理解できます。しかし、その知人は医師として何かの分野に特化しているわけではないにも関わらず、自身の名前で雑誌に記事を掲載されていました。少し嫉妬したことを覚えています。

クラウドソーシングに登録したものの…
どうやって仕事を受ければいいの?

 自分も、文章を書いて多くの人にいろいろなことを伝えたい…そう思っていたところ、たまたまWeb記事を見ていた際に、クラウドソーシングというサービスがあることを知りました。クラウドソーシングとは、仕事を発注したい企業と、仕事を受注したい個人などが、Web上でつながり仕事をやりとりできるサービスです。

 「〇〇の記事が執筆できるライター募集!」といった執筆案件も多数あり、副業として収入を得ることもできるので、私はこのクラウドソーシングに、仕事を受注したいユーザーとして登録してみました。

 しかしながら、登録してはみたものの…。なんと、そのまま1~2ヶ月放置してしまいました。どうやって自分が希望する案件を見つけて応募し、そして受注すればよいのか、具体的な方法がわからないのです。

 通常ならそのままフェードアウトという状況でしたが、そんなさなかに、クラウドソーシングを副業として活用しているライターサロン「アザラシライティング塾」に出会いました。

 そのサロンは正しい医療知識をライターとして発信していくこと、クラウドソーシングをうまく利用して案件を獲得すること等に関するサポート活動をしており、まさに自分のニーズにぴったりでした。

副業収入アップ?
執筆案件を増やすためにやったこととは

 早速入会して、サロンで公開されているライターとしての心得や、クラウドソーシングでの案件獲得方法などのノウハウを読み漁りました。

 これまでの放置状態から、まず、登録している自分のプロフィールを大きく修正してみました。医師の場合、履歴書を記載することはありますが、事務的なものとして提出することが多く、自己アピールを上手に行うことに慣れていません。そこで履歴書のようなプロフィールを変更し、どのような分野が執筆できるかなど、アピールポイントを付け加えてみました。

 またプロフィールを見るのは仕事を発注する方ですから、医師について詳しく知っているわけではありません。なので医師でないと伝わらないような書き方を改め、一般の方からみてどう評価してもらえるのかということを考慮して記載、アピールできる内容にしました。

 そして、通常は募集されている執筆案件に応募するのですが、募集を待つだけではなく、クライアントに、「こんな企画の記事を執筆できますがいかがでしょうか?」とダメもとで提案もしてみました。すると、企画が評価され、すぐに執筆の仕事につながったこともありました。
 一度引き受けた執筆の仕事をそこで終わらせるのではなく、その次につながるようにクライアントへ提案していくことで、単発の執筆依頼が連載に繋がるようになりました。

 このように、単にクラウドソーシング受注といっても、いろんな方法で執筆案件を増やすことができたのは、サロンで学んだおかげだと思っています。

「医師とライター」実は相性が良い!

 こうして、サロンで得た知識を愚直に実行することで、初月は月10万円程度だったライターとしての収入が、数ヶ月で月100万超にもなりました。

 医師としての副業なら当直バイト等に行った方が効率がいいのでは?とお考えかもしれませんが、月100万円なら夢がありますよね。

 医師であれば本業としての知識や経験を持っており、それを世の中の人たちは情報として欲しています。本業で得た知識を発信することで副業収入を得られるわけですから、医師とライター業はとても相性が良いと思っています。もちろん、収入アップや医師ライターとして成長するにあたっては、さまざまな苦労もありました。それでも正しいかたちで情報を発信し社会に届け、収入を得られるこの副業に対し、なんでもっと早くに始めなかったんだとすら思っています。

 医師の知見を発揮する場は、学会発表や論文執筆だけではありません。ライター業に興味を持たれた方は、発揮できる場がたくさんありますから、これまで執筆経験がない医師の方もぜひ検討してみていただけると嬉しいです。

 実際私のTwitterアカウントには、ライター業に関する質問DMが結構来ます。もしご興味を持っていただけた方がいましたら、ぜひ気軽にDMくださいね。

まとめと次回予告

 さて、今回は勤務医である私がどのようにしてライターとして活動を始めたのか、医師ライターが副業におすすめの理由についてお話しさせていただきました。

 次回以降では、どんな苦労や失敗があったのか、具体的にどうやって大きく副業収入を増やすことができたのかなどについてお話しさせていただきます。

【著者プロフィール】
Dr.心拍 解析・文 (Twitter: @dr_shinpaku)
https://twitter.com/dr_shinpaku
呼吸器内科の勤務医として喘息やCOPD、肺がんから感染症まで地域の基幹病院で幅広く診療している。最近は、医師の働き方改革という名ばかりの施策に不安を抱え、多様化する医師のキャリア形成に関する発信と活動を行っている。また、運営側として関わる一般社団法人 正しい知識を広める会 (tadashiiiryou.or.jp)の医師200名と連携しながら、臨床現場の知見や課題感を生かしてヘルスケアビジネスに取り組んでいる。
各種医療メディアで本業知見を生かした企画立案および連載記事の執筆を行うだけでなく、医療アプリ監修やAI画像診断アドバイザーも行う。また、ヘルステック関連スタートアップ企業に対する事業提案などのコンサル業務を複数行い、事業を一緒に考えて歩むことを活動目的としている。

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