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イヤな上司とうまくつき合う方程式 -サー・ドクター中松の見えない発明- 数式で人生を解き明かす!『人間関係方程式』第2弾

『人間関係方程式』は【その1】と直近2回のみ無料公開で、それ以外は有料のコンテンツになります。

【その1】はこちら↓

0.「人間関係方程式」は「主観評価」を用いています

 どうも、サー・ドクター中松ブックスのスタッフです。

 先日公開した人間関係方程式【その1】「仕事ぶりを上司の目にとまらせる方程式」が好評だったので、今回は【その2】「イヤな上司とうまくつき合う方程式」を公開していきます。

 ところで人間関係方程式は、物理学の方程式のような見た目をしているため、馴染みのない方からすると、どのように活用していいか少し戸惑ってしまうかもしれない。

 まず、前提として押さえておいて頂きたいのは、人間関係方程式が目指しているのは「相対的な数字を代入することで、ある人とある人の関係について推定すること」であるという点です。

 このことについてサー中松博士は、「たとえば、A氏の酒量は7だ、といっても、この7という数字は他と無関係に、つまり絶対的に決まっているわけではありません。あくまでも、B氏の酒量が8だとすれば、A氏は7ぐらいだ、という意味です。つまり相対的な数値なのです」という説明をしています。

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 酒量というのはある人がお酒を飲める量を意味しているわけですが、A氏とB氏のお酒の強さを比較するために、A氏は7、B氏は8と目安となる数字を割り振り比較することを「主観評価」と言います。一方で、ビールをA氏は1,000ml、B氏は1,200ml飲むことができるというように、特定の尺度で比較することを「客観評価」と言います。

 それぞれの評価方法には、メリットとデメリットがあります。

 「主観評価」は評価者が自分で基準となる値を設定できるので、様々な場面で比較検討を行うことができます。ただし、自分で決めるからこそ、バラツキが生じやすくなります。「客観評価」は基準が自分とは関係なしに決まっているのでバラツキは生じにくいですが、基準がないと比較検討できないため、評価対象が限られてしまいます。

 お分かりの通り、人間関係方程式は「主観評価」を採用しているのですが、サー中松博士はその理由について「間の欲望や行動の平均指数化ができるといいのですが、その作製にいま大わらわなわけです」と記しています。

 人間関係における数値を固定化することができれば、「客観評価」に基づいて公式を構築していくことは可能です。しかし、実際のところ、それは有為転変としているため、固定化は不可能。では、我々人類は、人間関係を曖昧模糊なまま、諦め受け入れるしかないのでしょうか。

 サー中松博士はそれに対して、ノーを突き付けます。

 「客観評価」ができないならば、まずは「主観評価」でもあって、相対的な関係を見つけることを目指そうではないか。それが人間関係方程式の出発点なのです。

 このような態度は本書が発売された1983年(昭和58年)当時は珍しいものでしたが、最近では主観確率を重視するベイズ推定、ニューロンが多対一(縮重)に現象を引き起こすことを前提とした構成主義的情動理論など、盛り上がりを見せる最先端の学問で広く導入されています。量子力学的発想とも呼ばれる先進的な態度を、サー中松博士が、人間関係という身近な現象に適用させていたという歴史的事実は、とても興味深いことではないでしょうか?

 次回、具体的に「主観評価」で「人間関係方程式」を使う方法を説明していきます。

By スタッフ

============以下、『人間関係方程式』本文となります==========

1.イヤな上司とうまくつき合う方程式

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【こんな場合】
上司の性格が陰湿でイヤになる。文句があれば堂々と言えばいいものを、なにかにかこつけて遠まわしにシンネリとやってくる。ときどき怒鳴ってやりたくなるが、上司なのでそうもいかない。このままでは、いつか爆発しそうで、自分がこわい。

<この場合の人間関係方程式>

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