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昔からある再生医療の先駆けプラセンタ

プラセンタとは胎盤のことです。人間を除く全てのほ乳動物は出産すると本能的に自分の胎盤を食べてしまいます。

胎盤には自然治癒力を回復させる効果があり、出産により低下した体力を速やかに回復させると言われています。
このような自然界の事実より胎盤には不思議な力が宿ると考えられ、古くから医薬品として応用されてきました。

プラセンタを医薬品として応用した歴史は古く、ヒポクラテス(紀元前400年頃)の時代までさかのぼります。
古代エジプトの女王クレオパトラも若さを保つために愛用したと伝えられています。中国では秦の始皇帝以来、不老長寿の妙薬として用いたといわれ、その後、紫河車という漢方薬名で幅広く活用されました。

近代になってからの研究はロシアがルーツで、皮膚の下に外科的に胎盤を埋め始めます。それによりプラセンタの組織再生、代謝促進作用などに着目し、その後ヨーロッパや日本でも科学的研究が進みプラセンタの素晴しい働きが次々と解明されてきました。
医薬品分野をはじめ健康食品、さらに化粧品にまで及ぶ広い範囲でプラセンタの素晴らしい働きが注目されています。

胎盤にはいろんな種類のサイトカイン(成長因子や修復因子)やアミノ 酸など豊富な栄養素が含まれていることが分かっていて、さらに科学では解明できない成分もまだあると考えられています。 

プラセンタは保険診療では肝臓の疾患や更年期に使われることが多いですが、使う量が限られてしまいます。

バイオレゾナンスで診ていると保険診療での量では足りないことが多いので、当院では自由診療で症状を改善させるために必要な量を診て注射で体内に入れています。注射も皮下や筋肉内に入れることが多いです。

点滴でされているところもありますが、日本胎盤臨床医学会では、血管内に投与すると肝臓ですぐ代謝されて効果が弱くなることを証明しており、皮下や筋肉に注射でいれてじわじわ効かせる方が効果があるので、注射を推奨しています。

最近では、iPS細胞や幹細胞治療など再生医療が注目を集めておりますが、このプラセンタはその先駆けと言われるような、体の修復や再生させる因子が含まれています。

近年では、ただ注射するよりもツボの場所に注射することで経絡も刺激することになり、プラセンタだけの効果以上の効果が得られるなど投与方法にも工夫されるようになってきております。

ただ一つ注意点があります。効能はいいことが多いのですが、血液製剤という枠組みに入ります。血液製剤とは、人間の血液から作られた製剤のことで輸血の血液の仲間になります。なので制度的にはプラセンタを投与すると、献血ができなくなるというデメリットがあります。

更年期や美容、アンチエイジングとしての役割は大きいので、デメリットを気にしない方は、プラセンタの治療を受けていただければと思います。

当院では、バイオレゾナンスというドイツ機器で測定しますので、その方に応じた量と治療間隔を提供することができますので効果的に治療を受けることができます。




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