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最新の再生医療 幹細胞上清液点滴とは?

2012年山中先生がiPS細胞でノーベル賞を受賞されてから再生医療というキーワードが注目されています。

iPS細胞は人工的に作った細胞で、いろんな細胞に分化できるので、それを元に医療で応用されることが期待されていますが、人工的に作っているので、臨床試験などを行っている段階で本格的な実用にはまだ時間がかかると思われます。

それからエクソソーム治療や幹細胞治療が出てきます。

エクソソームは細胞から分泌される直径50-150 nm(ナノメートル:10億分の1メートル)の顆粒状の物質で、細胞同士の情報伝達の役割をしていると言われています。その表面は細胞膜由来の脂質、タンパク質を含み、内部には核酸(マイクロRNA、メッセンジャーRNA、DNAなど)やタンパク質など細胞内の物質を含んでいます。成長因子や修復因子が入ったエクソソームなどを美容の分野などで使われたりしています。

一方、幹細胞治療は、自分の脂肪などの細胞を採取し、それを培養し増やして身体の中に点滴して入れるという方法です。
幹細胞を多くいれることで、数が減っている幹細胞を増やして、障害された臓器や組織を修復する働きがあります。

実際に、膝関節の軟骨が作られて歩けるようになったり、脳梗塞後の後遺症も治療されたりなどある一定の効果はあるようです。

この幹細胞治療は夢の治療の様に思われますが、デメリットもあります。

厚生省の認可がある施設でしかできないのと、治験扱いで治療の制限があったり、培養してから身体の中に入れるのに日数制限がある。そして金額がかなり高額で効果が一定しないということがあり、まだまだ課題が多い治療と思われます。

幹細胞治療のあとに出てきたのが幹細胞上清液点滴になります。

幹細胞を増やすときに培養液を使うのですが、その培養液の上澄み液を使った点滴になります。

この培養液には、実は幹細胞が成長するときに出す様々な因子が入っていて、これを身体の中に入れると身体の中で幹細胞が増えて、身体を修復したりして若い頃と同じ状態になれるということです。

幹細胞治療と比較して、上清液点滴は金額が抑えられていることと、外で培養する必要がないのでいつでも点滴ができます。ある研究では幹細胞治療より効果があるというデータもあります。

しかし、幹細胞治療も幹細胞上清液治療もどこに効くかが分からないというのがあります。基本的に障害されたり弱っているところに効きますが、当たり外れがでてきます。

それを当院では、バイオレゾナンスと組み合わせて修復したいところに標準を当てながら、幹細胞上清液点滴を行います。

それにより効果としては確実に出てきています。

「更年期による関節の痛みがなくなった」「脳梗塞後の歩行困難が歩けるようになってきた」「肌の張りが出てきて若返ってきた」 「男性更年期により筋力低下などがなくなってきた」など。

そしてバイオレゾナンスで見ていると幹細胞治療の効果を邪魔するものがあることがわかってきました。

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