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嵐過ぎ去り、成長する

荒波の鎮まりたる バイタルは
吾子の成長を 我が目に映す

息子・おもちくん、呼吸の悪循環という嵐を無事抜けた。
暫くネーザルハイフローだけで頑張っていたところに挿管チューブが入ったので、マラソンのように息をする必要がなくなり、とても楽になったようである。

顔中クシャッとして笑い、ボールを蹴ったり持ったりして遊べるようになった。それはもう嬉しい、涙が出るほど嬉しいことである。

そして、嵐が落ち着くのと同時に、彼の脈拍、呼吸数は、新生児の早いリズムでなく、幼児のゆったりしたそれに近づいていた。

私は、はっとした。

呼吸にエネルギーを全振りしていたように見えていた数ヶ月。
あまり体重も増えてはいなかったが、おもちくんの身体は、確実に成長してくれていたのだ。

ごめん。ごめんね。
気管切開を逡巡してごめん。
切らなくて済むならと頑張らせすぎてしまった。
きみはこんなに笑える子だった。

呼吸をサポートできれば、きっと身体も大きくなるね。
暫く呼吸器に助けてもらいながら、口から食べる練習や、抱っこやお座りで遊ぶことも始めよう。
ママはベビーサインを覚えるよ。
君の大好きな手遊びのレパートリー、3児の母の得意分野ではあるけれど、更に出来る歌を増やすよ。

もうすぐ、眩しい夏だ。


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