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iHerb・海外サプリ選びに役立つ豆知識!

以前オススメの海外サプリメントブランドをご紹介しましたが、
今回はもう少し詳しく、良いサプリメントを選ぶ時に使える情報を
お伝えします。

supplement facts とは

アメリカで販売されているサプリメント容器に必ず下のような、
原料や推奨量服用した際に摂取できるサプリの量などを示すsupplement factがあります。

上:クリニック・薬局向けブランド
下:消費者が直接買えるブランド

この2つを比べて何か気づくことはありませんか?

上はCalcium citrate malateとdicalcium malte が50% 50%の割合で
配合されています。
下はcalcium carbonate 、calcium glycinate、 calcium citrateの3種類
が配合されていますが、それぞれの配合量は分かりません。

例えば、

(amount per servingがで同じ量のものを見つけられなくて申し訳ないのですが)
アルコール度数7%の見た目が同じハイボールAとBの2つあるとします。
そして、どちらも”山崎18年を使ったハイボール”と謳っているとします。

お酒にはあまり詳しくないのですが、
Aのハイボールはプレミアな高級ウイスキー、山崎18年だけを使って
作った、”山崎18年100%のハイボール”。

Bは使うウイスキーの大部分をお安いウイスキーが占め、山崎18年は5%以下のハイボール。

どちらが美味しいかと聞かれたら、おそらくAの山崎18年だけを使って作ったハイボールではないでしょうか?

このハイボールと同じように、カルシウムサプリメントと言っても、
supplement factを見ると一方は原料の割合が表示されているもの、
もう一方は原料のみ表記されています。

カルシウムと一言で言っても、サプリメントに使われているカルシウムには様々な形や種類があります。

ざっとリストアップしただけでも、
Calcium Carbonate
Calcium Phosphate
Microcrystalline Hydroxyapatite
Calcium Citrate
Calcium Citrate Malate
Calcium Lactate
Calcium Ascorbate
Calcium Gluconate
Dolomite
Oyster Shellなどなど。

これらのカルシウムの形や種類によって吸収率やバイオアベイラビリティの良さ、含まれているカルシウムの元素量も異なります。なので、複数のカルシウムを配合した処方である場合、どの形/種類のカルシウムがどれくらいずつ配合されているのかはもちろん気になる点です。

これらの中でどれが”山崎18年”なのか明確に答えることができれば良いのですが、、、

残念ながらそれにはお答えできません。


それはなぜかというと、
各サプリメントブランドはより吸収率が良くバイオアベイラビリティの良いカルシウムの形や種類を研究していて、自社の製品へ配合しています。
その際の研究にCalcium carbonateが比較対象としてよく使われます。
なので、Calcium carbonateと各サプリメントブランドに配合されている
カルシウムを比較検討したデータは多いのですが、各社が独自の研究に基づき配合しているカルシウムA vs B vs C vs Dのバイオアベイラビリティや吸収率を比べたデータはあまり多くありません。そのため、どのカルシウムがベストなのか選ぶことができないのです。

ただ、ベストじゃないカルシウムは選ぶことができます。
上にも書いたように、比較対象としてよく使われるCalcium carbonateに関しての論文は多く、(以前もこちらの記事で紹介したように)
Calcium carbonateはCalcium carbonateの他によく研究されているCalcium citarateに比べ吸収率が劣り、便秘や腹部膨満感などの不快な症状なども多いことからもベストなカルシウムではないということで多くの意見が一致しています。

このCalcium carbonate、数あるカルシウムの形/種類の中で非常に安価なものなので、もちろん企業側にとっては配合する理由やメリットがありますよね。その上、便秘や腹部膨満感などの不快な症状も多いとなると、やはり
始めの画像の下のサプリメントに配合されているはcalcium carbonate 、calcium glycinate、 calcium citrate3種類のカルシウムの配合割合はどうなんだということは気になる点ではあります。
配合されている割合が多い順に原料の表示をしなくてはいけないので、
もしかしたら一番安価な下はcalcium carbonate 、が7割くらいを占めているかもしれません。

少なくとも私が知っているアメリカの臨床現場ではCalcium carbonateは
ベストなカルシウムではないというのは広く認知されているため、

クリニックや薬局向けの医療従事者を通して患者さんが買うことを目的としているprofessional brandでは画像下のように配合量が曖昧なものだと、
医療従事者から”良いブランド””患者さんに勧めたいブランド”として認知
されないでしょう。そういったこともあってprofessional brand では、購入者として一般の人をターゲットにしているブランドより、よりtransparentに情報を開示しているのではないでしょうか。

また、ハイボールの例に戻って考えてみても、山崎18年と響18年と白州18年を独自に配合し、その配合に誇りを持っているのであればこれら3種のウイスキーを混ぜて作ったバイボールと説明をした方が、(それが美味しいものであれば)同業者からもより注目を集めるレシピになると思いませんか?

少し細かいことですが、今日はsupplement factsの見方について書いてみました。興味のある方はiHerbなどでサプリメントを購入する際にチェックしてみてください。

皆様が健康に一歩でも近づけますように!
Moet


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