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40歳、歯列矯正をはじめる。

こんにちは。くんぱす先生です。
医師として働きながら、2児の子育て真っ只中です。

みなさん、突然ですが質問です。

笑顔に自信ありますか?


この質問に「はい!」と答えられる方ってなかなかいないですよね。
なにかしら気になりませんか?
特に私のようにアラフォー世代になると、若い頃よりも気になることが増えてくることと思います。

気付いたら40歳になっていた

いや、ほんと、こんな感じで40歳になるんですよ。人間って。
私より若い世代でこの記事を読まれている方には全力でお伝えしたい。
「気づいたら40歳ですよ」

話を戻します。
今までに歯並びが気になり矯正歯科に受診したのは過去に2回ありました。
1回目:20代後半(10数年前)
2回目:30代前半(6年前)

1回目は結婚を意識するお年頃だったので、ワイヤー装置を2,3年もつけることに抵抗があり踏み込めず。
2回目は第1子出産後で第2子を考えていたので、矯正の痛みや煩わしさと妊娠のつわりなどの体調変化を同時に乗り越えるハードルが高かったんです。

年だからこそ必要な歯列矯正

年を重ねる毎に、悩みの内容が変わってきました。
「矯正って若いうちにやらないと無理なんでしょ?」
そう思っていました。
けれど、違います。
年齢を重ねてからも歯は生きています。動いていきます。
早めに歯列を整えることで以下のメリットがあると感じました。

①審美

もちろん、『見た目をよくしたい』のが一番の動機です。
40歳になると今まで以上に『清潔感』が大切になってくると感じます。
今までと同じ服、同じメイク、同じ髪型でも、年齢を重ねるとなんだか垢抜けずに小汚く見えがちになります。
『透明感』『清潔感』を出すのに今まで以上に気を遣う必要があると感じます。
そして、その『清潔感』を担うものの中で『きれいな歯』の占める割合はかなり大きいと感じます。

②今後も歯並びは悪化していく

今の歯並びで今後ずっと固定されているわけではありません。
歯並びが悪いと、どこか一部に負担がかかり、その負担がどんどん歯並びや嚙み合わせを悪化させていきます。
現に、私の場合は6年前のデータにはなかった『開咬』が進んでいました。
(記事の後半で『開咬』について詳しく述べてます。)
それに伴い、奥歯への負担がかかり歯周病の原因になっていました。
さらに嚙み合わせがしっかりしていないと、頬の筋肉が使われず顔のたるみも引き起こしやすいです。
機能面からも見た目の美しさに影響があるんですね。

③老後

『8020運動』をご存じでしょうか。
『80歳になっても20本以上の歯を残そう』という予防歯科の考え方です。
自歯を残すということはいつまでも元気に食事をする以外にもたくさんのメリットがあります。

肺炎
口腔内を整えることは、死因に多い『肺炎』とくに『誤嚥性肺炎』のリスクに非常に影響を与えます。
口腔環境が悪いと、口腔内の細菌が繁殖し、その唾液を誤嚥することで肺炎を起こしやすくなります。

認知症
またしっかり自歯で噛むことで脳への刺激が保たれ認知症予防にもつながる研究結果も出ています。

臨床現場からの感覚でも、ご高齢の方で自分でしっかり歩き、食事も摂れている方の方が自歯がしっかりと生えている印象があります。

マウスピース矯正との出会い

そんなわけで、40歳になった私でも歯列矯正をする意味合いは大きいと感じました。
しかし、ワイヤー矯正では上あごの骨にネジのようなもの(アンカースクリュー)を打ち込んで前歯を後ろへ引っこめる力を加える必要があると以前に言われたことがあり、「おおごとで怖いな、、」と踏み込めない自分がいました。

そんなとき、40歳でグレイヘアなのに若々しくて肌もつやつや、歯もキラキラなYoutuberさんと出会いました。
その方は40歳になった今、歯列矯正の2回目を行っていると仰っており、その方法が【マウスピース矯正】でした。

SNSをされている方は、広告などで見かけたことがあるかもしれません。
ワイヤー矯正とは全く違うタイプの矯正で、アメリカから参入してきたものです。
日本人より、歯の審美性に重きを置いたアメリカで実績のある【インビザライン】というマウスピース矯正に興味がわきました。

3度目の正直

そして、今回3回目の挑戦です。
自宅近くで、インビザライン矯正の実績のある歯科医を検索して価格の比較などをしてから2つの医院を受診しました。
多くの矯正歯科が初回の相談は無料です。
矯正はその医院と年単位の長いお付き合いになりますし、治療費も高額なので「ここでやりたい!」と思える歯科医を見つけることが大切だと思います。

(*インビザライン矯正医院の選び方や私が調べた情報、受診するときの注意点、すべき質問などは別途記事に詳しく書く予定でいます。興味がある方はフォローしてお待ちください。)

歯科医の診断

覚悟はしていましたが、思った以上に私の口の中は劣悪な環境でした。

噛み合わせが悪すぎる

6年前のデータと比較して、「開咬が出現している」とのこと。

開咬(かいこう、:open bite)

不正咬合の一形態。
上下歯列の垂直方向での不正咬合。
上下の歯を噛み合わせた時に、前歯部が離開する前歯部開咬と、臼歯部が離開する臼歯部開咬がある。
通常、前歯部が噛み合わない前歯部開咬を指して言う。

歯科矯正治療の最も困難な咬合形態の一つであり、咬合の歪みから将来的に顎関節症を誘発し、頭痛・肩こり・腰痛などを併発することが多い。

Wikipediaより引用

歯周病になりかけている

噛み合わせが悪いことで奥歯に過度な負担がかかり、その影響もあって奥歯が歯周病になりかけているとのこと。
高齢者の病気と思っていた歯周病に自分がなっているとは!と驚きました。

虫歯3か所

歯並びが悪いと歯磨きが行き届きませんよね。
1年程定期検診も行っていなかったので、虫歯になっていました。
これは予想していましたが、まさか3か所も、、(泣)


以上のことを優しい物腰ではっきりと伝えてくださいました。
ショックでしたが、きちんと治すべきところを伝えてくれる真摯な対応に信頼できると思えました。

決意

というわけで、【インビザライン】による歯列矯正をする決意をしました。
まずは虫歯を治療するところからなので、実際に開始はしていません。
虫歯治療が終わった段階で、CT・レントゲンなどの画像検査を行い、具体的なプランを練っていただく方針です。
おそらく抜歯も何本か必要になりそうとのことでした。

マウスピース矯正の特徴、注意点など調べまくったので次回以降共有したいと思います。

この【40歳から始める歯列矯正】もシリーズ化されそうな予感がします。
私と同じように、今まで色々な理由で踏み出せなかった方、いらっしゃると思います。
是非、フォローして頂いて私の経過を見てみてください。

お読みいただきありがとうございました。

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