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身体的レジリエンス(回復力、抵抗力)

糖質制限をしてわかったことがある。

膵臓がおサボりモードになるのだ。だから人並みのお菓子で血糖値スパイクが起きてしまう。(もちろん血糖測定装置で検証した)

他にも自分の経験として、アルコールを飲まないとアルコール処理能力が落ちること。暑さ寒さを経験するから暑さ寒さに耐性ができること。が実感できる。

つまり負荷(ストレス)から身体のレジリエンス(抵抗力、回復力)ができるということを実感するのだ。

まあ当たり前といえば当たり前だ。環境に適応しようとする身体の反応である。

思考実験してみる。

日常生活におけるアンチエイジングは「身体的レジリエンスを犠牲にするのではないか?」という仮説

「ストレス避けろ系アンチエイジング」といえば保湿、遮光、物理的な刺激を避けるなどなど。

完全に遮光された空間で育ち生活すると真っ白キメの細かい弾力のある肌が維持されるだろう。しかしいざ日光にさらされるとやけどや皮膚がんリスクは普通の人より上がってしまうのではないだろうか。なぜならメラニン産生能力が低下するから。

保湿ケアをしっかりしすぎると本来身体が持っている皮膚のバリア機能を失う可能性も。

(運動は酸化ストレスだから)身体の酸化を嫌がるあまり、運動を控えて関節への負荷を避けていたら若くして階段を登れなくなってしまうだろう。ロコモ症候群だ。

つまりトレードオフの関係。アンチエイジングをやりすぎると身体的レジリエンスを失い、かえって脆弱な体質を作ってしまう。

ある程度ストレスに耐える(レジリエンスのある)身体を作るためにはストレスが必要であり、そのストレス自体はエイジングを促すということ。一方ストレスを排除しすぎるとひ弱な体質になって短命化するかもしれないということ。

絶対正解はないので、落としどころを各人が見つけるのだ。


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