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優しい社会をつくりたい。精神科医の私がデジタル治療を開発する理由。

「優しい社会をつくりたい どうして「私」がデジタル治療を開発しているのか」についてお話します。

「優しい社会をつくりたい」と考えると、なんだか泣けてきます。これは私がずっと願ってきたことなのです。

子どもの頃から感受性の強すぎる私にとって、社会は「そんなに優しくない」ところでした。「社会ってそんなに優しくないな」「自分がみんなに優しくしていたら、自分自身が潰れてしまうな」と思う場所でした。
(精神科医になりたいと決めてからは、脇目も触れず「私は理系だ」「医者になりたいって決めたんだから、それ以外の選択肢は見ないようにしよう」と思って生きてきました。)

精神科医になってからは、「自分の感性」みたいなものは封印して「クール」に対応してきたところがあったと思います。

現在は、自分の持っている力は全部使い、自分の感性やルーツ、運命を活かしながら社会に役立つことをしていきたいのです。noteを書き始めたのもその一つです。

「優しい社会」になるために取り組みたいことをこの場で簡単に紹介します。

①人を傷つけない話し方を広める
私が専門としている認知行動療法には、「セラピストはこのように話す」といったようにある程度、お決まりごとがあります。
その話し方を身につけると、むやみに人を傷つけることはなくなるのではないかと思います。
そんな認知行動療法を広めることは、「優しい社会をつくる」ことの一つになるのです。

②多様性を受け入れやすい社会、感情表現をしやすい社会をつくる
「みんな違ってみんないい」「私もOKだし、あなたもOK」「意見が一緒でも一緒でなくても大丈夫」というような多様性を受け入れる感覚をみんなが持つようになると良いと思います。
そのために「感情」を受け取ったり、「気持ち」を表現したりする方法などを伝えていきたいと思っています。

サテライト授業、オンライン授業のようにデジタル治療の普及により、精神科医の数や住んでいる場所にとらわれず、医療や取り組みが広く伝わっていくことを願っています。

【筆者の自己紹介】現在、2人の息子を育てながら都内で精神科医および精神療法に基づいた(非医療機器を含む)デジタル治療(DTx; Digital Therapeutics)の開発者として働いています。専門分野は、認知行動療法、社会認知、小児精神医療、デジタル治療です。

子育てに悩むお母さん、お父さんなど人を育てる人の手助けをしたい、デジタル治療という手段で、全国で治療を必要としている人の助けになりたいと思い、noteを通じて発信活動をはじめることにしました。ご興味持っていただけましたら、フォローもよろしくお願いいたします。


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