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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がさらに面白くなる本「眠れないほどおもしろい吾妻鏡」

こんにちは、先週も大河ドラマ見ましたか?今週もどんな展開になるか楽しみですよね!

今回紹介するのは、この本「眠れないほどおもしろい吾妻鏡」です。

大河ドラマ「鎌倉殿野13人」を見ていたから、すんごくおもしろく読めました。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」はおもしろい

「鎌倉殿の13人」は三谷幸喜さんの脚本だからかとてもおもしろいです。歴史上の人物について、今まで思っていたものと違う形で浮き上がらせてくれましたね。

例えば、源頼朝
頼朝といえば、いい国(1192年)作ろう鎌倉幕府で初めて武家政権を立ち上げた人です。征夷大将軍になった人ということで、なんとなくですが、立派な人というイメージを持ってましたが、ドラマでは人を人と思わない冷酷無比な人間として描かれます。(一方でちょっと憎めないような部分も併せ持つ二面性のある人間としても描かれてはいましたが)

よくよく考えてみれば、大きなところで言えば、木曽義仲を倒し、平家を滅ぼし、平家討伐の功労者の源義経を死に追いやり、奥州藤原氏を滅ぼしているわけです。これ以外にもたくさんの人を殺しています。

これだけのことをしているので、いい人なわけないんだよなというのはちょっと考えれば分かるわけなのに、なんで分からなかったんですかね。自分でも不思議です。

それに対して、いい人なのは主役の北条義時
横暴な主君である源頼朝に振り回されながらも文句も言わず律儀に仕える役回りです。なんか中間管理職のようです。と、こんな感じでドラマではいい人のようですが、吾妻鏡の中では嫌な奴だったようです。2代目の執権になるぐらいなので、実際はいい人ではなかったでしょうとは思います。

あと、もう一つが歴史にもしがあればという描かれ方をしているのも興味深いです。我々は頼朝亡き後、北条氏が権力を握り、執権となることを知っていますが、他にも有力な武将がいて、特に比企氏という武将と北条氏が争ったという構図になっています。もしかして比企氏が北条氏の代わりに権力を握ったかもしれないという描かれ方をしているのはおもしろいところです。

と、ドラマの中の登場人物が魅力的で全ての人について書いていきたいというところがありますが、今回の本題は違うのでここらへんにしておきます。思わず登場人物に思い入れを持ってしてしまうところはこのドラマが秀逸な証拠です。

振り返るならダイジェストがおすすめです!しかし、5月以降のダイジェストがないですね。


大河ドラマの原作は吾妻鏡

ドラマの三谷幸喜さんが脚本ですが、「吾妻鏡が原作と思って書いている」というほどかなり忠実に吾妻鏡に沿っているようです。

知らなかったのですが、「吾妻鏡」は鎌倉幕府公認の歴史書で、初代将軍源頼朝から6代将軍までの記録となっているそうです。

大河ドラマを見ているから頭に入りやすかった

この本は吾妻鏡の内容をとてもわかりやすく説明した本です。これだけ読んでもわかりやすいとは思うものの、大河ドラマを見てきたからか、さらに分かりやすく感じました。

このときのあれはあのときのあのシーンかみたいな感じで、ドラマではこうだったけど、吾妻鏡ではこんな感じだったのね、みたいな感じでスイスイ頭に入ってきました。

鎌倉時代は血なまぐさいドロドロした世界

思ったよりも鎌倉時代は血なまぐさくドロドロした世界でしたね。大河ドラマのタイトルにある「鎌倉殿の13人」とは、2代将軍の頼家が頼朝に輪をかけて女たらしで、さらに横暴なので、将軍の暴走を止めるために作られた13人の合議制のことです。

この13人の合議制ですが、すぐに13人でなくなります。梶原景時がまずは排斥され、鎌倉から追放、さらに討伐される事件が生じ、さらに他の二人も病死とわずか一年しか続かなかったそうです。タイトルにもなっているのに、です。意外ですな。

面白かったけど難点が、、、

この本面白かったんですが、難点が一つ。今の大河ドラマより先の内容が分かってしまったことですorzこれは痛かったです。

しかしね、細かいところでどうやって映像化するのは分からないので、どのように映像化するのかを楽しみにすることにします。脚本は三谷幸喜さんなので、吾妻鏡の内容をそのままというより少しずつ遊びを入れているというのが分かったので、そのへんを楽しみにすることにします。

鎌倉時代は深いなぁ

感想ですが、鎌倉時代は深いです。知れば知るほど面白くなってきますね。ちなみに、あの徳川家康が吾妻鏡を座右の書としていたそうです。これだけ血みどろの権力闘争を繰り広げているならば、確かに勉強になったでしょうね。

この本が徳川幕府300年の礎となったかと思うと、鎌倉時代への興味関心が深くなってきますね。

というわけで、「眠れないほどおもしろい吾妻鏡」という本の紹介でした。おもしろいですよ!


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