あの辻村深月の名作「かがみの孤城」が映画化されるってよ!
こんにちは、サカモトです。
今回は、こちらの本「かがみの孤城」が映画化される件についての話です。もう今から楽しみでしょうがない!
予告編はこちらです。ほーら、嘘じゃないでしょう(笑)
映画化されるということで、今回小説を読み直してみたら、やっぱり良かったですね。何がいいのか解説していこうと思います。
あらすじ
読んだことのない人のために解説すると(読んだことのない人は人生の損失なので今すぐ読んでください)、次のとおりです。
主人公こころは、南東京市にある雪科第5中の中1で入学早々、ある事件をきっかけに不登校になる
引きこもりの生活を送っている中、一人で家にいると突然家の姿見が光りだして、鏡の中に迷い込んでしまう。
そこには、狼の顔した少女と他の不登校の中学生の男女6人(こころと合わせて7人)とお城の世界
狼の顔した少女から、お城に願い事を叶えることのできる秘密の鍵が隠されていて、7人のうち一人だけが願い事を叶えることができる
といった話です。
鏡の世界の不思議な世界は一体何なのか、他の6人の不登校の子どもたちとの関係は何か、狼の顔した少女は一体何ものなのかなど、ミステリー的な謎解き要素もいいですし、更にその謎が後半解決していく際の畳み掛けるような展開も素晴らしいものがあります。
不登校の少女の描写が秀逸
辻村深月さんの小説の特徴として、悲惨な状況や不幸な立場の人の描写が、真に迫っていて、その人が味わっている苦しさや悲しみなどが本当に自分が感じるように描いていて、読んでいて本当に苦しくなります。
辻村さんが過去にどんな経験をされてきたのか分からないのですが、不登校を実際に経験されたのではないかと思わされる表現ですね。
例えばですね、こんな感じです。
なんか、ここだけでも読んでて苦しいですよね。自分は不登校になったことないですけど、朝起きるとおなかが痛くなるというのは聞いたことがあります。
あのう、まだこれ序盤の方の話で、まだまだいっぱい苦しくなるようなことがいっぱい出てくるんです。
例えば、不登校のきっかけになった事件とかね。これなんかはもう苦しいとか通り越して怖いんですけどね。
最後に
先日のニュースで、不登校の小中学生が24万人で過去最多になったことが報道されました。
このニュースを見て、苦しむ子どもたちがこんなにもいるのかと悲しくなりました。
この小説では、後半に主人公のこころが、「たかが学校」という価値観を知って、学校にいけないことに少しだけ気分が軽くなることが描かれます。
そうです、学校が全てじゃないんです。
そういうことに気づかせてくれる小説ですね。不登校について考えさせられるので、とってもおすすめです。
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