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中国共産党は意外にも民主的!「中国共産党 世界最強の組織」

こんにちは、サカモトです。

今回はこちらの本の紹介です。「中国共産党 世界最強の組織」です。

この本の中には意外な真実が書かれていて、読むとちょっと驚くと思います。


中国共産党に入るための手続きや末端組織(基層組織というらしい)などの中国共産党の真実が書かれています。

中国って一党独裁、言論の自由がなく、不用意な発言をしたらたちまちのうちに、収容所に連れ去られてしまうような厳しい国と思ってましたが、実態はそうではないようです。

日本でのニュースでは習近平国家主席が権力基盤を固めるため、側近を粛清しているとか、不穏なニュースが多いので、そんなイメージでしたが、あくまで、中央の話だそうです。


民衆に近い末端では、そんなことはなく、上級の党組織の拒否権はあるものの、民主的だそうです。
大事なので、もう一度言いますが、民主的だそうです。

この辺りは「民主的」かつ「自由」な仕組みなので、中国と関わったことがない日本の読者の多くが意外に思われるかもしれません。中国人は自己主張が強烈な傾向があります。高い教育を受けた人でもそうでなくとも、意見や要求をバンバン言います。中国共産党について、単に上から言われたことをしているだけの組織というイメージを持っている方も多いかもしれませんし、確かに党是や理念などについては上に服従しているわけですが、実際の細々したことの決定については、そうでもありません。むしろ日本の様々な組織のほうが、上の決定にはとりあえず従うとか、会議などで強烈な主張や要求をしないという傾向は強いかもしれません。

「中国共産党 最強の組織」より

驚きではないですか??僕はびっくりしました!逆に日本の組織のほうが民主的でない面があるとは、、、

でも、確かにあくまで勝手なイメージですが、中国人ってわがままで、列とか並ばず割り込んでくるようなイメージがあります。そんな人たちが上から言われたことを素直に聞くとは思えません。

だから、党員たちの意見を表明する場を与えているようですね。ただ、一度可決され、やると決まったことに反対することは許されないとか。まっ、その辺は当然といえば当然なんですがね。

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また、入党するのも結構厳格な手続きを取るそうです。なんと4段階の審査を経て無事にないんですか党員になれるそうです。

①入党を申請してから「入党積極分子」になれるかどうかの段階、②「入党積極分子」が「党員発展対象」になれるかどうかの段階、③「党員発展対象」が「予備党員」になれるかどうかの段階、④「予備党員」の段階という4つの段階に区分して解説します。

「中国共産党 最強の組織」より

なんか厳しそうです。

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他にも、党員になったからと言って、勉強の必要がなくなるわけではなく、絶えず勉強する必要があるようです。このあたりは日本とは違いますね。

政治思想は、指導者が代わるたびにアップデートされる面があるので、入党前にたくさん学習したといっても、その後も学習し続ける必要があります(例えば、1990年代に入党した人は、入党前には「三つの代表」理論を学習していません。2000年代に入党した人は、入党前には習近平思想を学習していません。その後に学習しなければ習得・理解ができません)。 党章や党規もたびたび改正されますので、やはり学習し続ける必要があります。

「中国共産党 最強の組織」より

これまでは中国共産党は権力闘争で怖いイメージがありましたが、意外にも民主的で、さらに庶民にまで浸透しているというのがわかって面白かったです。

最近は、読む本読む本が面白くてしょうがないのですが、運がいいのか、自分の感度が単に良くなっているだけかはよくわかりません。運がいいということにしておきましょう。

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