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岸田家は愛にあふれた一家だな!「人生、山あり谷あり家族あり」
こんにちは、サカモトです。
今回はこちらの本のご紹介です。
この本の作者は岸田ひろ実さん、僕が勝手に文章の師匠と仰ぐ岸田奈美さんのお母様です。そのお母様が岸田家について書いたのがこの本です。
この本は母目線で岸田家のことを書いた本で、前に娘目線で岸田奈美さんが書いた本については、こちらのブログで感想を書きました。
基本的には2冊とも同じようなことを書いているんですが、娘目線と母目線では微妙に違うんですよね。家族に対する愛をものすごく感じるんですがやはり、母性を感じるというか、書いてあることも微妙に違ってくるんですよね。その違いが面白いです。
岸田家は大変な家族
それにしても、岸田家は大変な環境です。
奈美さんの父親は奈美さんが中学2年のときに39歳で亡くなり、奈美さんの弟はダウン症で、知的障害があり、さらに、母親であるひろ実さんは、車いすユーザーという状況です。
こんな大変な状況では、絶望的な状況だと思うんですが、そんな状況にもかかわらず、いや、多分大変な状況であるからこそ、家族が、それぞれに対して想い合っていてとても素敵です。それが、本の中からもうかがえるし、ツイッターでもよく分かります。
3月21日、今日は「#世界ダウン症の日」
— 岸田ひろ実 | Hiromi Kishida (@HiromiKishida) March 21, 2020
ダウン症がある人のほとんどは21番目の染色体が3本あることからこの日が「世界ダウン症の日」と定めました。これから生まれてくるダウン症の子と家族が幸せに暮らせる社会になるために、私と娘と息子のことを多くの人に知ってもらいたいと思います。 pic.twitter.com/s41uVQilrE
旦那が突然死んで、自分は大動脈解離の後遺症で歩けなくなって一度は不幸のズンドコに落ちたけど、手だけで運転🚗する免許取ったり、台所改造して料理🍳するようになったり、持ち前のド天然で意図せず笑わせてくれたりするなどして、家族の太陽であり続けている弊マザー👩🦽💨#うちの母のここがスゴイ pic.twitter.com/sNSZt6F7cx
— 岸田奈美|8/18 21時Space (@namikishida) May 10, 2020
高校時代付き合ってた彼氏に「奈美と結婚してもダウン症の弟くんの面倒を見る自信がない」って言われてショックだったけど、家族の忘れ物に誰より気がつくし、力持ちで母の車いす押したりゴミ捨てたりするし、母と婆ちゃんのためにハヤシライスも作るから、私の方が2万倍面倒見てもらってるんだよな… pic.twitter.com/A0zaC6dsdk
— 岸田奈美|8/18 21時Space (@namikishida) May 4, 2020
ツイッター見ているだけで仲のよさが伺えますよね。
はじめにが、衝撃的な内容
はじめにが、衝撃的な内容です。タイトルからして、「頼りの娘から「死んでもいいよ」と言われた日」ですからね。
ひろ実さんが大動脈解離という病気にかかり、生死をさまよう大手術を経てなんとか一命をとりとめます。しかしながら、車椅子生活を余儀なくされ、何事も思い通りにならない現実にすっかり嫌気がさして娘に「死んでしまいたい」と思わず言ったときに、返された一言がタイトルの言葉です。
「うん、知ってるよ。きっとそう思ってると思ってた。だから死にたいなら死んでもいいよ」 言ってもらった私のほうがびっくりしてしまいました。「え? 死んでもいい? そこは死なないでって言うところじゃないのかな?」と思ったんですが、死んでもいいという選択肢を与えてもらったら、私は一体、何にこんなに落ち込んでるんだろう、とも思いました。娘は続けて、 「きっと死んだほうが楽なくらい、ママが苦労してしんどいの知ってるから、死んでもいいよ。でも私にとってママはママだから。歩いてても歩いてなくてもママはママで、変わらず私を支えてくれてるから、私にとったら何にも変わらない。だから大丈夫。大丈夫大丈夫、2億%大丈夫だから」 と言ってくれました。
この部分を読んだときに思わずジーンときました。実の母親に死にたいと言われるってどんな気持ちだろうか、そして、それがさもなんでもないふりして大丈夫と言う気持ちの強さに心打たれました。
これがきっかけに、ひろ実さんは気持ちが前向きになって、いろんなことにチャレンジしていくことになります。これを読むと、人の幸せは環境ではなくて、人の心が決めるんだなと改めて気付かされた気がします。相田みつおみたいな感想ですがwww
ということで、今回は、「人生、山あり谷あり家族あり」の紹介でした。岸田奈美さんの「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」とセットで読むことをおすすめします!
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