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現役デザイナーの日常の視点とデザイン向上におすすめの「視る習慣」

印刷もののデザイナーをやっています。フルタチです。

デザインに正解はないなんてよく言うけれど。
デザイナーであればWebであってもオフラインの印刷系であっても、常に正解を目指して常に良いものをつくろうとしています。
惰性でデザインをつくるデザイナーなんて、居ません。居ないはず。いないでほしい。

デザイン力の向上って、どうしてる?という質問をいただいたので、今回はそのあたりをお話できればと思います。



まずは他のデザインを見ること

これは当たり前ですが、良いデザインをたくさんみることは大切ですよね。
目の保養です。

自分が見て、目が留まったデザインをまずは研究するところから始めましょう。
どんなデザインも、パッと見て「お?」と手を止めてもらう必要があります。
商業デザインであれば、第一段階として目を留めてもらう必要がある。要は見つけてもらう必要があるわけですね。

自分の目に留まったということは、他の人も目が留まる可能性がある。と考えたら、まずは自分が目を留めたデザインの、どうして目を留めたのかの「どうして」の部分を自分なりに言語化してみましょう。


わたしがデザイン向上のために日常的にやってるなーと思うこと


わたしはデザイン制作が趣味も兼ねているため、趣味が仕事みたいな感じで楽しくやっています。とはいえ当然紆余曲折はありました。
いろいろあるのでまたの機会に記事にできればと思いますが、今回はデザイン向上の点に絞ってお話ししていきます。

デザイン向上のためにと意識しているわけではありませんが、好きだから、自然とやってるなーと思うこと、それがデザイン向上に貢献してるかなと思うことを書いてみようと思います。

わたしがやってるのは、日頃から目に留まったデザインをストックすること。
最初に話したことと繰り返しになるかも知れませんが、わたしが目に留まるデザインと、人が目に留まるデザインが同じかは一旦置いといて、とりあえず自分が目についたデザインは、とりあえず写真を撮る。何でも撮る。

個人的判断で恐縮ですが、これは良くないと思うものも撮って撮って撮り貯めてました。
ポスティングチラシなら、保管しています。フリーペーパーなら、持ち帰ります。内容自体には興味がなくても、デザインを理由に持ち帰ります。

そうすると膨大なデータが蓄積されて、改めて見直した時に、私視点の良いデザイン・悪いデザインの共通点が見えてきます。それを言語化できれば、それを反映した目に留まるデザインが作れるようになる。

要は目が肥えてくる。ひたすらその繰り返しです。


デザインの言語化は最初はむずかしいかも

デザインの言語化は最初は難しいかも知れません。
なんで目が留まったのか、理由を言語化するのは訓練が必要です。それを日常で繰り返していると、説得力のある言語化ができるようになります。

以前、実際のクライアントワークで言語化が大事というお話をしました。

言語化の訓練は、実際のクライアントワークでのクライントとのコミュニケーションに役立ちます。
デザイナーにとって、時間はお金です。1つ1つの案件にいつまでも時間を使っているわけにもいきません。修正はなるべくなら少いほうが良い。
スムーズに納品まで終えられるに越したことはないでしょ?

修正地獄に陥らないように、制作前の事前準備(ヒアリング)と提示時の言語化がめちゃくちゃ大切だと私は思っています。
修正地獄を事前に回避するのに必要なのが、デザインの言語化です。
言語化ができるようになるとヒアリング力も向上するので、言語化の訓練はマジでおすすめです。

すべてがデザインという視点

一歩外にでれば、誰かが作ったデザインにあふれています。
コンビニに行けば、すべての商品がデザイン、陳列すらデザインです。
なにを見てもデザイン視点で捉える事ができれば、自然とデザイン力は向上します。

直近で作ったデザインを、スクショで良いのでフォルダ保管して、1年後の同じ日に、見返してみてください。
日々の生活の中で良いデザインを見つけては「視る」習慣をつければ、1年前につくったデザインに、改善点を見つけることができるようになります。
今ならこうするかな、これはこうしたほうが良かったかな、などなど。

そう思えるってことは、デザイン力が向上してるってことなので。
1年前のデザインを作った自分を恥じる必要もなく、今の自分に自信をもち、自分を褒めてあげれば良い!とフルタチは思うわけです。

デザインは自分との戦いでもあると思う。デザイナーって意外と孤独だし。
過去の自分に勝ったことを自信に、頑張ってこう。


今日も読んでくれてありがとう(きす)







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