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ネット歴20年時代の到来 ~成す事無く迎えるネット成人へ

2023年。それはインターネット史の節目ということをご存知でしょうか。

時は2003年! この年でインターネット普及率が人口比で5割を突破したのです!
世帯普及率だと2002年末で6割から8割に増加!
つまり! 2003年は、インターネット始めたてのベビーラッシュの年といえるのです!

言い換えると。2023年前後で、多くの人がネット歴20歳を迎えるのです!

また、今年成人を迎える方は、生まれながらにインターネット環境がある、真のデジタルネイティブな人が多いということに。もはや文化が違うことだろう!

この記事では、年表で20年前の文化を振り返ります。ついでに、20年で何か成せてなくても別にいいじゃんってことを語る記事です。
きっと何者にもなれなかった僕たちでよいのだ。

年表で語る2000年代

当時の気分をとにかく味わってもらいましょう。
ということで、古今東西2002~2004年のものを、ど偏見フィルターにかけてずらりと並べました!

古い? それとも昨日のよう?

ゆったりアングラインターネット

それはSNSが無い時代、今よりゆっくりと情報が更新される時代でした。
XPを立ち上げて、眺めるのはYahoo等の大手サイトか、個人サイトか、はたまた匿名掲示板か。この頃は2000年のネオ麦茶事件の影響もあり、まだまだアングラな空気が漂っていた印象です。そういうゲームをやってこそオタクだーって風潮もあったので、公言しにくさに拍車がかかっていたのです。

さて、2000年初期から、既にメジャーな作品がずらずら見えるではありませんか。
東方(Win版)! ひぐらし! Fate!
この辺は20歳を過ぎたか、これから迎えようとしている作品なのです!
恐ろしいな~!

……ということは。もっとあんな作品やこんな作品も、どんどん20歳を迎えることになるのです!

変革の2005年

空気の変革を感じる2005年

2004年の電車男から翌年のマイアヒブームでネット文化が大きく取り上げられたことにより、良くも悪くもアングラな空気が薄くなってきた時代。アイマス、初音ミク、ゆっくりと現代に繋がるものが連なります。

ニコニコ動画は2006年末に登場、2007年から本格的に開始されました。あの登場後は……。ネット文化のカンブリア紀みたいなものですので、後はお察しの通り。

ネット成人を迎えるわたしたち

これから、あんな作品やこんな作品が「20周年!」と謳われ、ファンアートやらなんやらが飛び交う日がくることでしょう。

その時、チクと胸にもやもやが浮かんできたりしないでしょうか。

  • 初期の頃からジャンルの第一人者を見て、どこか叶わないと感じたり!

  • ハマったけど今はそうでもないジャンルを見て、後ろめたくなったり!

  • ジャンル関係なく、20年の間「何やってたんだろ……」ってなったり!

そんな時が来た時のために、今のうちに対策しておきましょうか!

配分が異なっただけなのでは

あのシンプルすぎる年表でさえ、「色んな事があったし、色んな作品があったなー」ってなるではありませんか。

ネット成人はジャンル移動に否定的な文化で育ったことと思います。しかし、その時々の良質なコンテンツに触れるのは、オタクとしても健全な行為のはずです。

オタ活や創作活動に限らず、リアルを必死に生きた方も大いにいるわけで。そうなると、スキルや時間の配分が人と異なるだけなのだと思えてくるわけです。

10歳が30歳、20歳が40歳になってしまうのが20年。変わってしまうのが当たり前なのであります。

そも、はたから見るとすごそうな人も、色んな事に興味や時間を配分させているはずです。東方で20年ほど活動してる人だって、多分麻雀に時間食わせてると思うよ。

それでも変態になりますか?

硬派な弾幕シューティングであるケツイが稼働20周年なのです。

ふと、「今もやり込んでいる人いるよなあ……」と思って調べたところ、やっぱりいるようでした。

ケツイを20年やり込んでいる。シューターからすると、ただただ畏怖と敬意しかありません。

でも、冷静になって考えてみてください。私はどうしても「変態だなあ」という言葉がリフレインして離れません。
いや、蔑む意図はないのです。シューターにとって変態は褒め言葉です。20年間物事を続けている人は甘んじて変態という称号を受け入れて欲しい

20年間何かに打ち込めなかったり、成せなかった人たち。それは至って普通です。きっとその分、もっと多くの喜びに触れていて、そういう配分で生きて来たことと思います。良かった。
もし、あなたが何らかの変態だったとしたら……。それはそれで、人には成せないことを成せています。どうか変態を誇りに思ってください

古き良き"インターネット"を描いたゲーム

NEEDY GIRL OVERDOSEという、インターネットそのものを描いた作品が好きなので、紹介して終わります。

巷では「ヤンデレ育成ゲーでしょ?」と思われがちですが、主題は古くから伝わるインターネット精神だと思っています。ご興味があればぜひ。

結論

いろんなことがあったけれど、変態ではありませんでした。それはそれでいいんじゃないかな。

私たちはインターネット老人ではない。インターネット成人を迎えたに過ぎない。ならばこそ、老後に備えてよりよいインターネット生活を送ろうではありませんか。

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