designing plus nine 2021年度メインビジュアル制作記
こんにちは。ritar(2018年度入会)です。
designing plus nineではここ数年、新年度を迎える前に新しいメインビジュアルを制作し、新歓の各種クリエイティブでドドーンと使うというのが慣習になっています(去年 一昨年)。
2020年度のメインビジュアル
その結果、去年はdp9外の方には「あの青い立て看板のサークル」のように認知され、「あの青いビラがカッコよかったから入りました」と述べる新入生もちらほらいました。いわば「デザインサークルを代表するデザイン」なわけです。重責すぎる。
2021年になったので、今年もこれを作りました。結論から言うと、こうなりました。
2021年度のメインビジュアル。どうやって作ったかわかりますか?
黄色いですね。めっちゃ黄色。カルビーポテトチップス コンソメパンチのパッケージより黄色です。
今回は、今年のdp9を背負うこのグラフィックの制作過程をご紹介します!
方向性
今回の制作メンバーは
- おいでぃー:写真がうまい。グラフィック制作経験多数。
- ツユキ:建築学科。グラフィック制作経験多数。
- ritar(筆者):Webデザインばかりしている。
ということで、自分のポジションに疑問を持ちつつのスタートです。
過去2年間のメインビジュアルは、こんなテーマのもと作られていました。
- PANTONEの今年の色をグラフィックに入れ込む
- アナログな手法を取り入れる
去年の色はClassic Blueという濃いめの青だったので、青いビジュアルになったというわけです。
今年もこの2点は踏襲しつつ、普段の活動でやる機会のない新鮮な手法を使って作りたいということになりました。
手法を実験
今年のPANTONEの色がこちら。
Illuminating(黄色)とUltimate Gray(グレー)なので、その2つをいい具合に表現できそうなアナログ手法をPinterestサーフィンで探していきます。
最初は黄色とグレーのバスボムを使ってiPhoneの壁紙みたいな模様を作りたいと思っていたのですが、実験したら全然綺麗に撮影できず断念。Appleの撮影技術はすごい。
2週間ほどの紆余曲折の末、撮影日2日前にようやく出てきたのが「紙を使った立体」というアイデアです。
こういうの
せっかく建築系のメンバーがいるから立体を作りたい、また平面の模様だった過去2年といい具合にずらせそうという意図で、「紙でできた幾何学立体の写真を撮る」という手法が決まりました。
撮影日前日うちでやった実験。楽しい。
撮影
いざ撮影日!東急ハンズで黄色とグレーの画用紙を買って工作します。
できた立体たち。クリスマスツリーみたいになってるのはただ遊んでただけです。
これにいい感じに照明を当てて撮っていきます。PANTONEの黄色の名前が「Illuminating」ということで、後ろから光を当てて発光している感じを出せるといいねという話になりました。
スマホカメラでいろいろと実験
特によさそうな方向性のものを、いいカメラで撮影したのがこちら。
隙間からいっぱい光線が出ているのですが、普通に光を当てるだけではこうはならなくて、背面からの面光源+各人のスマホライト×3を後ろからいろんな角度で配置したらこうなりました。
さらにこの黄色い立体の後ろに、ルーバーのようにしましまに穴が空いたグレーの立体を置いていて、そのおかげでより複雑な光線になっています。
ポスプロ〜決定
上の写真をもとに、レタッチや構図などを検討します。
地味なのでサクッとお見せしますが、今回はここがおそらく一番大変でした(メインでやってくれたおいでぃーありがとう)。
Illuminatingな黄色と影の部分のバランスを取りつつ、模様っぽくなるように構図を考えます。
一見よく見えても、展開の仕方によっては角の方がめっちゃ黒くなっちゃう
最終的には、写真同士を重ね合わせることで明るさとディテールを出すことになりました。アナログ縛りからは少しだけはみ出てしまいましたが、新しい手法にチャレンジできたのでよし。
完成したグラフィック
使ってみた
新歓ビラ
立て看板
新歓Slackのアイコン
というわけで、黄色い団体として1年間やっていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
文:ritar(東大, 2018入部)
designing plus nine / 公式Web: http://designingplusnine.com / Twitter: https://twitter.com/dp9_official / お仕事のご依頼や入部希望は公式WebもしくはTwitterよりお願いします。
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