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効率を考えるのは楽しい

ボール紙を貼り合わせて12mm角の部品を作るというとても面倒くさい作業をしております。といあえずひとつ組み上がったので乾くのを待ち、試しにPOTへ取り付けてみて、使えそうならもう2組作り、トーンのPOTにも合わせていきたいと思います。自信作です。ダメだったときのことは考えたくない。

ハサミを使って2mm幅でボール紙を切るとクルクルッと丸まってしまうんですね。これを昨夜から本ではさんで重しとしてさらに本をのせて、平たく伸ばす工程をいれておりました。あとこのボール紙はたまたま手元にあったベビーチーズのやつです。一枚から3ヶ分切り出せると思います。

大変なのは完成までの試行錯誤の段階なので、形と作り方さえ決定してしまえばあとは作るだけです。多くのことに当てはまりますが簡単そうなやりかただけを見て「あんなの楽勝」などと言うのはやめておきましょう。だいたいその裏にそこまでのアイディアやテスト、失敗からの工夫などが隠れています。

それらの積み重ねがいわゆる「ノウハウ」というものを形成し、おおむね目に見えない「流れ」として工程の効率を劇的に左右しています。仕事なんかで思い当たりませんか?そうやって重宝されている人。こういった人たちはいちいち説明してくれません。なぜなら考えるべきことが多くてメチャクチャ忙しいから。あと説明しても無駄だと思っているから。

でも意外と「わかるひとには話したい」人もいるんです。通じるとやっぱり披露したいんですね自分の工夫を。私はそんなのを聞くのが大好きなものですから職人っぽい人の動きにはグッと目を光らせたりしています。そしてそんな工夫の一端を見つけて質問したりすると「これはこうだからだよ」と具体的な答えが返って「へーなるほど!」となるんですね。そうすると喜んでくれます。winwinの関係です。

そんな感じでちょっとでもマネしたい気持ちがありまして、ミニサイズの段取りを組むのもその練習みたいなものです。うまくいけば「作り上げた!」という素晴らしい達成感が待っている、自分から歩いていかなければそこにはたどりつけないと、そんなアグレッシブな気持ちでピンセットをプルプルふるわせながら作業しております。

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