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自分の機嫌をとる

 最近、自分で自分の機嫌をとれない事に気がついてさらに落ち込んだ。
 気分が下がっているとき、自分の力でそれを乗り越えられたらいいなと思っている。例えば、好きな作品を摂取するだけの時間をつくるとか。例えば、好きな食材で料理をするとか。例えば、好きなだけ楽器を弾くとか。例えば、好きな場所に行くとか。自分にも好きな作品はあるし、好きな食べ物も楽器も場所もある。
 でも、落ち込んでいるときにそれを思い出すことが難しい。落ち込んでいるとき、それを楽しむ元気がない。たぶん、ベッドから起き上がって一歩踏み出せばいいのだけれど、その一歩が自分には重すぎるのだ。結局めそめそして、時間が過ぎるのを待つしかない。

 先日、落ち込んだとき、好きな人の手紙を読み返して、なんとか元気を取り戻そうとした。手紙というのは他者からの介入ではあるけれど、読み返すという行為を自分から行うことに少しだけ意味があると思う。あってほしい。ともあれ、手紙が精神安定剤となっているわけである。また先日は、授業が始まるのを憂う友達から遊びの誘いがあり、これはだいぶメンタル回復に繋がった。
 結局、他者からの介入で私はなんとかなっているのだ。家族からの何気ない連絡、友達とのちょっとした会話、そういったものが私を憂鬱から救っていて、私自身は自分を救えない状況にいる。恐ろしいなと思った。自分が折れそうなとき、運良くなにかが救いを差し伸べてくれて、それでここまで生きてきたわけだ。私よ、それでいいのか。
 未だに自分の機嫌の取り方がわからない。そういうときは早く寝るのがいいよって、誰かが言っていた気がする。今のところの最善策。
 心穏やかに過ごせますように。

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