野原 2021年7月27日 01:32 ため息のような停車音。民家が減って、田んぼも減ってきて、名前の知らない木ばかりになった。「長旅だから」リュックを枕に、居眠りをする君の頬を、夕焼けが照らして、その無防備な愛らしさに、僕は幸せを感じるのです。永遠は御伽噺だ。だからこそ始まりは、静止画みたいに。空寒い、ベルが鳴った。 #小説 #詩 #電車 #140文字 #140 1 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? サポート