【読書感想文】学び効率が最大化するインプット大全

土曜の昼下がり、昼食帰りの通りがかりのオシャレ本屋でたまたま手に取った本。

「学び効率が最大化するインプット大全」

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## 読もうと思ったきっかけ

普段全く本を読まない自分なのですが、会社内で今度経営に携わるポジションになることを言われて、「さすがにこのままじゃやばいから、なんか勉強しなきゃな」とぼんやり考えていました。

とはいえ、何から勉強していいか分からず、経営学?会社とは?まずはドラッガーから行くの?やだなー、小難しそうだし。。。と思いながら、立ち寄ってみたオシャレ本屋さんで見つけた本。

まずは勉強方法から勉強だよな!ということでなんとなくマッチした気がして購入することとなりました。

## 本の感想

勉強になりました。ものすごく。

当たり前のことが書いてあるような感じは受けますが、「そらそうだよなー、そうそう」といううなずきが1テーマごとに出てくる感じ。

最大のうなずきポイントは、アウトプット前提でインプットする重要性。 著者はAZって略していましたが、そこはあえて略さずに。

いろんなものを見たり聞いたり読んだりしても、イマイチ心に残らなかったり、身につかなかったり…それはアウトプット前提で聞いてないからじゃ!というありがたい金言。。

アウトプット前提…「話す」「書く」「行動する」とありますが、具体的に「自分のインプットを誰かに伝える」つもりで、ものごとに取り組むと見方や聞き方が変わるでしょ?っていう話。

そこには心理学的な裏付けがきっちりなされていて(心理学者さんだから当たり前か。)、緊張感を持ったほうが学習効率が飛躍的に向上する研究結果なども記載されていて、なるほど感満載。

例えば、セミナーや授業は一番前の席で聞くとか、セミナーや出張に行ったときに100人の前で成果報告をできるように取り組む、とか。

映画や美術鑑賞とかも一人で行くより、鑑賞後に誰かと会話する前提で行った方が、観察力も上がるしちゃんと考えながら見るよね、っていう話。僕は一緒に行ってくれる友達もいないので、ブログ等のSNSを活用します。。。

ふと浮かんだのはお笑い芸人さんのエピソードトークってすごくいっぱいあって、普段あんなに面白いことってそうそう起きないよなって思う反面、実は自分たちの周りでも面白いことって起きてるんじゃないかなっていう。

たぶん普通の人たちと視点が違うんだろうし、一つの出来事に対して完全アウトプット前提で捉えて、それを卓越した話を面白くする技術を持って仕上げにかかってるんだろうなーって。

そら面白いわ。もっとトーク番組見よ。そしてありがたく笑おう。


あともう一個のうなずきポイント「自分の興味関心を知っておくことの重要性

この情報社会、ありとあらゆる情報が氾濫していて、漫然と情報を眺めているだけ、聞いているだけのことがすごく多いです。特に僕は。

それを自分の興味関心事をキーワードでメモって自覚しておくだけで、きちんと正確なアンテナが立って、インプットの質が向上するよ、っていうお話。

ざわざわした雑然とした、例えば懇親会的な状況でも自分の名前や興味あるキーワードが話された時に自然と耳に入ってくる「カクテル・パーティー効果」っていうものと同じような事と記載があった。

確かに自分が面白いとか興味あるって言うことを整理して視覚化した事はないなーという学び。


細かいところでいうと、本の読み方や選び方、それは本の内容の話だけでなく、ジャンルや目的に合わせて電子書籍や難しいビジネス書ばかりだけじゃなくてもいいんだよっていう、読書から遠ざかっている活字アレルギーの自分にとっては非常にありがたい情報も。

漫画とかは電子書籍でいいけど、学びや記憶を目的とした本の時は圧倒的に紙書籍のほうが良いらしい。メモができたり、線を引けたり、大事なところに付箋を貼ったりできるから。

本を選ぶ時は書店に行って、目次を見て自分が興味ありそうな章をパラパラ読んでみて選ぶとか、もう何読んでいいかわからないよ!っていう時は自分の認めている人、目標としている人(メンター)のおすすめを読むとか。

三振本(自分にとって学びが薄い本)を10冊読むより、ホームラン本(学びの多い本)をきっちり選んで3冊読んでアウトプットをしっかりしたほうが、自己成長が全然違うぜ、という話。そらそーだ、だけどなるほど。

読書以外にも美術鑑賞、映画、運動、旅行から、仕事の休憩時間の過ごし方やお酒の飲み方、寝る前の過ごし方まで様々な情報盛りだくさん。これ全部やったら、すげーわ。意識高過ぎ。青天井。


## まとめ

とにかく全編に渡ってインプットの質を上げるための具体的な方法が心理学的見地から立って、もしくは著者の実際に実践している方法に基づいて紹介しまくられる本。

著者の思考も多分に含まれているので、ここは自分には合わないなっていう部分もあったりするけど、何かと学ぶことや気付かされることの多い本だった。

闇雲に勉強を始める前に読んでおいて良かったーという一冊になりました。

この本を選びながら「こういう本を月10冊くらい読むようにすると頭よくなったりするのかな…」と考えていた自分にはベストマッチ。

事あるごとにパラパラ読み返すようにしようっと。

とりあえず今日の外出の帰りに付箋を買うことを決意しましたとさ。
あとティッシュが切れてたな。。。

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