１、土俵を徹底的に知る（その１）

私が今取り組んでいる事
【若造による企業同士による組合の動かし方】
について

地域を盛り上げたい時って必ずセットで何かしらの問題がありますよね。
全員が見て見ぬフリの眼前の汚点・人間関係によるしがらみ・地域活動という名のオナニー・グレーなお金管理などなど。
これらに切り込む日米ハーフ(36歳)の活動です。組合員歴2年6ヶ月。組合への提案１６件（うち実行済９件、実行予定４件）

ということで１つ目【土俵を徹底的に知る】について
私がどのようにして取り組んでいるかを以下の点に絞ってお話しします。

１、何をするために結成した組合？
２、現状の把握
３、キミはそこで何がしたい？

　この中で最も重要なのは組合に参加したところであなたが何がしたいのか？という点です。したいことが無いのに参加するのはまずお辞めになる方がいいでしょう。というのも組合員として動く上で、どうしても自分とは関係無い業務が発生してしまうからです。
　"したいこと" があって参加しているのならば、一見関係なく見える業務でも後から思わぬような良い結果が生まれることがあります。

　ちなみに私がしたいのは【組合のある当地域を盛り上げる】ことでした。
あまりに曖昧な表現ですが、要は「この地をオモロイ場所にするために必要なことは全てやり尽くす」という覚悟にも似たような目的です。

１、何をするために結成した組合なのか？

　しっかりと把握して下さい。組合名がそのまま活動内容を表すこともありますし、実は名ばかりの組合となっていることもあります。ちなみに私が所属している組合は、私が参加した時には後者の状況でした。時代の流れもあり組合員数は４社に減少、活動はしているが組合という形をなんとか維持できている状況だったように見えました。

　活動内容などに関して、もし分かりにくければ諸先輩方にストレートに尋ねると良いでしょう。この時、尋ねる人によって内容が違うこともあります。組合員１人１人のスタンスであったり組合の捉え方の違いを知ることができる良い質問です。

　早速脱線しますが、これは本当に重要な要素で、色々な種類の特技・癖を持った人を見分けていくのは組合を動かしていくための必殺技となっていきます。
では、どんな人がいるのか？

・しっかりとした意見を持っていて勉強させてもらえる人
・お金が絡むと判断力が低下してしまう人
・地域を巻き込む力がある人
・仲間となりうる人
・仲間とまではいかなくても賛同を得やすい人
・周囲の賛同を集めていればなびく人
・悪気無く自社の都合を組合に当てはめる人
・何事にも必ず関わっているが実働はあまりしない人

　などなど、挙げるとキリがありません。
　とにかく関わっていくうちにいろいろな側面を発見することができます。当然ですが、これらの特徴は１人につき１つある、という程シンプルなものではありません。人間ですからとても複合的です。じっくり見ていく中で見えてくるものです。

　話を戻しますが、組合の活動内容が "自分のしたいこと" と一致していれば楽しみながら頑張るだけです。問題は "自分がしたくない" 活動だった場合です。

　私が参加した組合の活動は主に以下の２つでした。

　（１）客足が先細っている市の施設の指定管理
　（２）年１回のお祭りの開催

　これら手伝いたくて私が参加しようとしたかと言うとNOです。私がしたいのは「組合のある当地域を盛り上げる」ことですから、上記の２つを取り組んでいるだけだと明らかにダメなんですね。

こんな場合、取れる行動は

A、諦めて脱退する
B、無意味に流されながらでも参加する（参加せざるを得ないしがらみがある）
C、あなたがしたいことを "組合に提案し" 巻き込んで取り組んでいく

私が選んだのはC。

　Aを選び脱退していった人もいました。「何をしている組合か分からない。馴れ合いのために参加したのではない。」とおっしゃっていましたが、実際のところ確かに分かりにくい状況でした。しかし裏を返せばそれは単に関わり方が浅かっただけで、組合の全容を把握できないままに見切りをつけたというだけのこと。もっと簡単にいうとコミュニケーション不足。私にとっては興味深い体験でした。

２、現状の把握

　これは時間がかかる大型パズルの組み立てような作業。見ていく点は多角的で、全てが重要です。必ず時間をかけてでも抑えていかなければ【若造が組合を動かしていく】など到底不可能となります。下に例を挙げます。

・収支
・組合の業務と担当
・人間（組合員・関係者・地域の人）
・他の組織
・組合自体の強み弱み
・地理的な強み弱み
・地域全体の歴史
・政治のしがらみ
・目の前にある問題
・長期的な問題

が、長くなりましたので続きは（その２）で書きます。