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デザイナーからディレクターに転職したら詰んだ


俺ならいけるっしょ。と勘違いしていた時代

今年に入ってからデザイナーからディレクターにジョブチェンジした。
前職ではデザイナーでありつつも、顧客前に立つことが多かった。
見積りやスケジューリング、部下のマネジメント、炎上時の火消しなどなど。かなり手広くしていた。正直、うまくいっていたし、自己効力感も強かった。みんなから頼られて嬉しかった。
だから次のキャリアを考えたとき、「ディレクターでもいけるっしょ」と思っていた。
それが間違いだった。

勘違いは加速する

デザイナーとして顧客の意向にあったものを提案したい。というか自分で案件をコントロールしたい。ぶっちゃけ、自分の作りたいものを作りたい。そんな欲望があった。だから顧客の前に立つディレクターという職種を意識するようになっていった。
前職ではそもそもディレクター職が存在していなかった。周りのデザイナーやエンジニアは顧客前に立つのを嫌い、避けていた。まぁ、そうだよね。作る作業が大変なのに、それ以外の仕事したくないよね。
そんな環境にいたからこそ、顧客前に立つデザイナーとして重宝されていたと思う。いま思うと、求められる潜在的ポジションにフィットしていたのだろう。
それが俺を勘違いさせていた。

ディレクターはデザイナーの延長ではない

そりゃそうなんだけどね。いま思うとそうなんだけどね。
でもちょっと前までは本当に延長のように考えていた。
ディレクターがいない環境で上手く仕事がまわると、できるディレクターっぽい人にみえる。ディレクターレベル1でも比較対象者がいないし尚更。
現在の職場ではディレクター職が存在し、デキる人が何人もいる。ディレクターLv100の猛者の中に、Lv1の俺が飛び込んだ。そりゃ悲惨なものだ。
MTGの進め方、議事録の取り方、顧客へのフォロー。全てが段違い。そんな環境の中で求められる水準は高い。途端に俺はポンコツになった。
仕事についていけなくなり、業務は溜まり、自己効力感もなくなり、毎日がメモリ不足のPC状態となりフリーズした。
そう、俺はディレクターという仕事を舐めていた。

ポンコツになった現在

本当は嫌だが、助けを求めた。急遽上司に相談した。とても丁寧に話を聞いてくれて俺の頭の中とタスクの整理を手伝ってくれた。気持ちは楽になった。だが、何も解決していない。俺はポンコツのままだ。ただ評価が下がり、心配かけただけだ。いまは奴隷のような根性で食らいついているが、そのうち何も成果を出せずに動き回るゾンビディレクターになるかもしれない。

最後に

タイトルがミスリードじゃね?転職が原因ではなく、もともとお前はポンコツだったんだろ?そう思われる方がいたら、その通りだと言おう。そうさ、俺も書いていて気付いたさ。
もう一つ気付いたのだが、人が優秀かポンコツかは所属する環境によってかなり変わるということ。できるだけ心地よく仕事したいのであれば小山の大将になるのが良いだろう。でも俺はその道を取らなかった。曲がりなりにも向上心はあるからだ。あー、でもやっぱり「俺ならいけるっしょ。」という勘違いか。あー、きっつー。

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