51 - 円よわ、円つよ
51(*50はこちら)
Chantrapas(シャントラパ/以下”C”): ロック、ポップス……今あんまりないことだと思うけど、かつては「大きい物語」があったでしょう。
Johnny Cash(ジョニー・キャッシュ/以下”JC”): 今無いんだろうね。おそらくね。
C: JCの言う「分けて聴く」というのはそういうことだよね。自分のリスニングと、大きな物語とは。
JC: うん。売れてる音楽というのは時代に合っているわけだよ。良い意味でも悪い意味でもね。で、「本当に言いたい事」が掴み取れれば、聴く価値はある。
C: うん。
JC: そこが見えなくて「流行ってるから」で聞いてたら……まあ簡単なわけですよ。
C: うん。
JC: 「売れるには売れるなりのあれがあるでしょう」と言ったって、それがなければ自分の耳にまでは来ない、じゃないと自分は聴いてない、という現実がある。ちゃんとアーティストの意向を汲み取れるんだったら、一概には集約されない。
C: ナイストライは随所にね。
JC: うん。ある。
C: 姐さん(Awich)、SALU君とか。
JC: うん。どっかヒップホップになっていったという業界的な背景というのはもちろんあるけど、やってることは変わってないと思うよ。アーティストのね。
C: 音楽は好きですよ。
JC: そうね。大事。
C: よっと。(メモを差し出す)
JC: (すぐに選ぶ)
C: あぁ~。「円安、安いの高いの? 問題」。
JC: うぅん。
メモ:「円安」安いの?高いの?問題/1ドルラーメン
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