20200805 vsペンギンズ

PRE-GAME

1勝1敗で迎えたスタンリーカップ・プレイオフ・クオリファイアー3戦目。ホワイトのジャージーで臨んだここまでの2試合と異なり、今日はカナディアンズが赤のユニフォームを着用します。事前の報道ではファーストラインのRWブレンダン・ギャラガーが怪我で欠場?との噂もありましたが、試合前のウォームアップに登場。今日もしっかり先発出場です。3勝で勝ち抜けるクオリファイアーなので、この3戦目を勝ったほうが先に王手をかけます。

LINES & PAIRINGS

FW
90タタル 24ダノー 11ギャラガー
92ドゥルーアン 14スズキ 40アルミア
41バイロン 15コトカニエミ 62レーコネン
22ウィース 13ドミ 71エヴァンス 
DF
8チアロット 6ウェバー
77クーラク 26ピートリー
61ウレット 53メテ
G
31プライス

今日はジョーダン・ウィールに代わって右打ちのエヴァンスがフォースラインに入ります。それ以外は前の試合と同じ陣容です。

POST-GAME

これまでの試合内容とは異なり、今日は赤のジャージが序盤を制します。的確にパックを運んでシュート重ねると、開始5分で先制。押し込んだ展開からDFも詰めて、キャプテンのウェバーがゲット。GKインターフェアのビデオ判定も覆らず、逆にペンギンズはリプレイ検証の試合遅延により2分間のペナルティです。

ところがここから例の「Discipline」問題が発生。8分にチアロットがペナルティを取られてペナルティキリングに。さらにPK中、ウェバーがディレイド・ペナルティをコールされたところでプレー中にも関わらず、足が止まってしまい、そのスキを突かれてヘルンクヴィストにPPゴールを献上。同点とされた挙げ句、ウェバーはそのままペナルティボックスに。またもや迎えたPKでもジェイソン・ザッカーに決められて失点。あっさり逆転されます。一昨日の会見で記者から「なぜHABSはパワープレイで点が取れないのか?」と問われ、HCのジュリエンは「現代のホッケー、NHLではそう簡単にPPでゴールは入らないものだよ」とか言っていたんですが。
ご参考までに、このシリーズここまでPPゴールはなし(というかショットもわずか)。最後に公式戦でパワープレイで得点したのはシーズン中断前の2月です。記者が訊きたくなるのもごもっともです。

さて、こうなると出血がひどくなるのが今季のカナディアンズ。孤軍奮闘するGKプライスの懸命なセーブも虚しく、次々押し寄せるペンギンズのオフェンスを止めきれず、2ピリに3失点目。これで1-3。厳しい。

このまま一気に主導権を握られて惨敗する予感が漂うなか、まだまだ試合を諦めていない戦士たちがおりました。GAME1、GAME2の両方でゴールを奪った20歳のコトカニエミ。敵陣でのフェイスオフで自ら体を張ってパックを死守すると、DFを経由して放り込まれたパックがドゥルーアンのもとへ転がり込んで1点差に詰め寄ります。さらに、今季の前半を怪我で棒に振ったことで、決して満足のいくシーズンではなかったポール・バイロン。味方のシュートのこぼれ球をゴール裏で拾い、ラップアラウンドでゴールへ。まさかの同点!!!

今シーズン、こんな戦い振りをしたHABSは初めて見た気がします。奮闘するプライスを放っておくわけにはいかないですよね。ペンギンズのタネフにボーディングされて流血負傷退場したエヴァンスのぶんまで、チーム全員の意地を見た気がしました。これで勢いに乗ったカナディアンズ、3ピリにもピートリーが狭い角度からたたき込んで逆転し、この試合を制して、次ラウンドまであと1勝としました。

以下、試合後の各コメントです:

HCクロード・ジュリエン:「重要なのはグループとして自信を持つことだ。皆さんが目撃した通り、今日はリードを奪ったあと(3ピリ)も積極果敢に攻め続けた。自信を得た結果だ。」
決勝点を決めたDFジェフ・ピートリー:「特にゲームプランを変えたつもりはあない。というより、やるべきことをしっかり実行することの方が大事だからね。第1戦の後半や、第2戦の終盤で見せた良いときのプレーを、全力で遂行することを意識した。」
ピッツバーグのHCマイク・サリヴァン:「皆が危機感を求められている事態。背後には壁があり、もう一歩も後ずさり出来ない状況だ。勝たなければならない。勝つか、Go Homeするか、どちらかしかない。でも選手たちはよく解っている。こういうシチュエーションは過去何度も経験してきた。ベストを尽くさなければならないね。」

GAME4は現地の8月7日。日本時間の8日午前5時からです。
#GoHabsGO

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