旅行記(28): nhmウィーン自然史博物館1

日本→ハンガリー→チェコ→オーストリア→日本のパッケージツアーの、旅行記です。<()の中は更新の日付です。旅行記をまとめているマガジンがあります。本稿は自由時間その3、自然史博物館のその1、1階部分です。

今、連続投稿記録を0からやり直しているのですがもうストックがありません。ほどほどに頑張ります。応援の気持ちでスキをくださると幸いです。

他に同じような内容でまとめていらっしゃる方もいました。この文章は筆者のつぶやきを大いに含んだ文章です。博物館を訪れる方の役に立つかというと、ならない気がします。

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デメルから10分ほど歩き、自然史博物館と、美術館に到着した。

マリア・テレジア像、貫禄があった。

自然史博物館 Naturhistorisches Museum Wien

しばらく写真を撮っていたが、自分の撮りたい写真を撮り終えた友人に促され、中に入った。中に入る、風除室のようなところに、券売機と、入場券を売っている人がいる。入場券を買う列が若干並んでいた。学生証で安くなったかと思う。

ちょうど行ったのが水曜日で、水曜日!!といった広告が入場券の上にあったが、同時にコロナで中止のような注意書きも出ていた。あまり何を示しているか、よく分からなかった。


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チケットを受け取る。胸が躍る。

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床がわりとコントラストの強い、パターンではなく花のような柄も混じった柄だった。

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天井。日本の、国立科学博物館の日本館の天井も、行く度に撮ってしまうが、ここも同様に綺麗だった。あとでインスタグラムの見上げシリーズに追加するべく投稿しようと思う。

入り口入って左側にインフォメーションセンターのようなところがあった。手前に並べられていたパンフレットをちらっと拝見し、お姉さま方には話しかけなかった。

入り口入ってすぐ右側はクロークとあった。行ってみたら、コートを預けられるところだった。他の地元民の皆様に抜かされつつ、彼らの行動を見てまねて、コートと大きなカバンを預けて、チップを置き、引き換えるための番号札を受け取った。

クロークの印象が強すぎて忘れていたが、コインロッカーもあった。ザッハトルテを入れるために使った気がする。コインは大事。

入場券のところでただぽやっと列が進むのを待ってしまっていたが、あの場で、クロークやロッカーに預けることを見越してかばんの中を整理すべきだったと思い至った。筆者は博物館ではノート+鉛筆を持ち歩く派で、一応それらを持ってきたが、出すのに手間取ってしまった。というか撮影可能なので、スマホで代用できた。

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地図があった。(公式サイトにも載っていた)
https://nhm-wien.ac.at/en/exhibitions/permanent_exhibitions

一階を反時計回り、二階を反時計まわりするとこの博物館を一周できる。さっそく一階の展示室へ続く、半階分くらいの階段を登っていく。

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どの展示室の天井も良かった……。

初めは鉱物などの展示。図書館にあったものと同様の、手前が低く奥が高い斜めのガラスが張ってあり、中のものが見える什器で展示されていた。博物館全体としては時間も限られているのでザクザク行った。ただ、友人と筆者どちらも興味深い分野であったため、鉱物に関してはゆっくり見た。

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博物館そのものの建物に関する鉱物のサンプルの展示があった。面白いなと思った。

ものすごく大きなアメジストや水晶があった。共に記念撮影している人も居たので、我々も撮っておいた。

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鉱物で、植物を模したもの。台湾の国立博物館で石でできた白菜を見た経験があるが、それに増して、「これを石で作ろうという人が居るんだなあ」と、若干引いた。(cf. 台湾の白菜のwiki

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鉱物、石そのものの次に、宝石として、アクセサリーなどになっているものが展示されていた。
他の展示よりも、長い時間かけて見ている人が多い印象があった。上野の東京国立博物館(トーハク)の 古代ギリシャ―時空を超えた旅― という特別展で、金貨をつい長い時間見てしまったことを思い出した。

<(12/3 しばらく存在を忘れていた。更新記録が打ち止めとなった。久しぶりにたくさん書こうとして渾天儀リサーチに嵌ってしまった )

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筆者が好きな渾天儀らしきものがあった。

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「NHM TOP100」はおそらく100個の見るべき展示物で、説明はオンラインにもあるだろうと思い、写真だけ撮って次へ進んだ。当時館内で思った通り、あった。上のリンクの説明によると、これはorreyだそうだ。orreyは18世紀に作られた地動説を基にした太陽系の模型とWikipediaさんが言っている。他方、博物館のキャプションのタイトルを直訳すると「コペルニクスの惑星機械」である。コペルニクスは地動説を唱えた人なのでだいたい合っていそう。なぜ博物館側のキャプションとオンラインのそれが異なるのかは分からないが。

なお、調べてみたところ、渾天儀は天球全体の模型を指すため、NHM Top100の14番目の展示物は渾天儀ではなかった。筆者は渾天儀(アーミラリ天球儀)は一般の天球儀(かなり適当に簡単にいうならば地球儀の星バージョン)とは異なるときめきを感じる生き物である。日光東照宮のサイトで参考文献とされている、富山市科学博物館の、日本に現存する渾天儀に関する研究のPDF(http://repo.tsm.toyama.toyama.jp/itm/582)は公開されていなかった。悲しい。

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次に、大地の成り立ち のような展示があった。ジオラマが色々あった。意外と友人はこの辺りが苦手らしかった。だんだん、展示が示したいことはどこの自然史博物館でも同じでは?と思えてきたので、筆者もあまり見なかった。

鉱物の部屋の何部屋目かが曲がり角だった記憶はあるが、大地の成り立ちの始まりの部屋で曲がったことをあまり認識していなかった。

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他の来館者もあまり見ていなかったので展示の写真を撮った。

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TOP100の、25番目のもの。

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この博物館のなかで、かなり印象的だったのは、動く恐竜である。冒頭にあげた他の方も「ウィーンの自然史博物館で動く恐竜に会ってきたよ」と記事のタイトルにしているほど。

何気なく歩いていたら骨格標本のなかに肉付けされた模型があり、
それが動いて、さらに結構な音量で吠えるので心臓が止まりかけた。

一度気付けば面白かったのでスマホで動画を録った。1分ちょっとの間、動くようだった。そちらに熱中したため、デジカメで撮影した写真が少ない。ナイトミュージアム(Night at the Museum)という映画のあらすじやCMだけ見たことがあるが、それが3Dとなったかのようだった。

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服を合成できる、プリクラの進化バージョンがあった。白い大きな箱状のブースがあり中に画面がある。まず着たい服・アクセサリーつきをタッチパネルで選び、その後やや後ろに下がると、フラッシュと共に写真が撮られ、服と自分の顔が合成された写真が画面上に現れる。フラッシュが滅茶苦茶に明るく、確かにこれはブースにしないと、明らかに他の展示品へ悪影響を及ぼすだろうと思った。しばらく残像が残っていて、他のものを見るのに支障をきたした。しかし面白く、1枚しか体験しなかったがもっと他の服も試してみたいほどだった。筆者が、ある少年が撮るのを待って、次に入り、服を選んだり写ったりしている中、友人はまったく興味がないようで通り過ぎた。偶然近くにあった、自分が選び、顔と合成された服の実物を見たのち、慌ててブースを通り過ぎた友人を追いかけた。

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選べる服の一覧

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天井も見ていたら、壁上部(ホール14への出入口の開口部の上)に、鎌倉の大仏の巨大写真(あるいは絵)を発見してしまった。ウィーンの自然史博物館に中学校の遠足先があるという違和感。Daibuts zu Kamakuraとタイトルがあった。確かにここまでも、若干展示内容と関連があるなという壁上部だった気もするが、絵というのは違和感があったのでよく見たら、馴染みのある存在があり驚いた。

Saalはドイツ語でルームらしい。Hallの意味。

なお右側は、ウズベキスタンの古都サマルカンドの、レギスタン広場にあるマドラサの一つ、シェル・ドル・マドラサの過去の姿のようだ。(Special thanks to R.A)

宇宙関連の展示の中で、ディスプレイにもなっている地球儀があった。

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2011年の津波の伝播を見ることもできた。ヨーロッパでもtsunamiの存在は取り上げられるものらしい。人の活動領域と触れたら、人の命も思い出の品も奪う災害となるが、海の上を伝っていく分には自然現象であろう。多くの日本の博物館だと、大地の成り立ちなどのジャンルの展示室で津波が出てくると思う。宇宙の、地球儀の活用の一例として津波があるのは、視座として統一感があるからだろうか。興味深いと思った。

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筆者よりも大きい、月の模型もあった。この博物館の展示室や展示物のレベルの高さやスケールの大きさに感動しっぱなしだが、ことさら感動したので友人と月の写真を撮ったが、友人のシルエットと月の写真になってしまった。すまぬ。

月食や日食の展示があった。

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様々な天球儀があったので写真を撮っておいた。

月などの宇宙関連の展示室は、地図ではAUSTELLUNGと書かれている展示室群らしい。

最初の、入館券を見せたホール、インフォメーションやクロークへの入口などがある空間に戻り、階段を登って2階(first floor)へ向かう。

なお一階部分(Mezzanin Level)をインターバル走のように興味のある展示室はじっくり、そうでないところは通路をまっすぐ、と見て、経過時間はおよそ1時間だった。

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