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自分という存在に体重を乗せる技術

自分に自信を持てない人、周囲に結構いませんか。

めっちゃ優秀で力量も情熱もあるのに自分に自信が持てない同僚や元同僚、非常にもったいないのと、何より本人がしんどそうだなーと話していて思うことがあります。

しかし「自信を持て!」という励ましは「自信」という根拠のないものと同じぐらい根拠がないと思うので、(私自身も度胸MAX人間という訳でないのですが)自分という存在をどっしり構えられるまでに至った考え方などをアウトプットします。

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失敗の価値を説明できれば、失敗を恐れる必要はない

失敗して怒られる、ということへの恐怖を学習している人は多いと思う。しかし失敗しない人間なんていないし、評価されるべき失敗もある。ちゃんと考えてやった上で失敗したことを責める方のは非合理である。

価値のある失敗
優秀な人はちゃんと仮説を立てて検証して失敗するので、失敗したことで着実に成功に近づいてたり、致命的・大局的な誤りを事前に回避させることにつながったりする。必要な失敗もあるし、その価値の高さゆえに隠蔽される失敗もある。

合理的な失敗はむしろ評価に繋がる
成長や変化が求められる組織において「合理的な失敗」は新しいことやレベルの高い領域にチャレンジしている証左として評価できる。
「小さく素早く、学びある失敗ができる」というのは非常に市場価値の高いスキルだと思う。

嫌われるかもしれないということへの恐怖

何かをアウトプットする以上「嫌われるかもしれない」ということは想像してしまうけど、実際はリスクの過大評価であることがほとんど。人は他人にそこまで関心を払っていないので嫌われる以前に観測範囲に入らない。

「嫌われたくない」が制約・目的化していないか
「嫌われたくない」にアテンションを奪われると、本来の目的を果たすための思考を阻害し始めることがある。そこに縛られるとクリティカルな解決や品質に対するプライオリティが下がってしまう。

そんな時は「自分はなんのために作っているのか」という動機に立ち返ってみると、自身のフォーカスを本来解決すべきポイントに戻すことができる。

言い切る

言い切ることで言葉に体重を乗せる
(私の知る限り)最高の『体重の乗った言葉メイカー』である山口貴由さんの作品の後書きに素晴らしい文言が書かれている。

『やりたい』ではなく、『やる!』と言い切った時、胸の奥で、もう一人の自分が目を覚ます!

「○○だと思います」ではなく、あやふやなら「わからないので調べます!」と言い切る。そしてちゃんと調べてから「○○です!」と言い切る。
それだけでかっこつけて中途半端に誤魔化すよりはるかに信用度が増す。

言い切るためには根拠とそれを説明するスキルが必要なので、自然と調べる力や人に伝える能力も磨かれていく。

周囲の認識が自分を育てる
言い切るスタイルを貫いていると周囲の人の信頼ポイントが蓄積していき、そのうち「自信を持っている人」「頼れる人」という存在として認識されるようになる。

「ポジションが人を育てる」発想と同じで、周囲からそう扱われると自分自身も周囲の認識に引っ張られていき、知らぬ間に「自信を持っている人」になっている。

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みんな自信を持って体重の乗った良い仕事をできる世界が健全で素敵だなーという気持ちです!

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