小学校の通知表は無くていい②

前回の記事の続きです。まだの方はこちらから。

・認め、励ますならCはいらない。
 それでも、教師としては通知表を使って何とか子どもの良いところを見つけたいのです。そうなった時に邪魔になるのがC評価です。これを見て、喜ぶ子どもいますか?Cを見て奮起するような子ならば、もうすでにA評価を取るような子になっていると思うのです。また、テストによって点数は知らされるので、テストができない子は大体自分の成績を知っています。
 また、親の中には成績によって子どもに罰を与える人もいます。これはもう最悪です。ただただやる気を無くすか、罰を回避するために学習を始めます。まだ、頑張ったことに対する報酬としてなら、教育効果はあるのかもしれませんが、「〇〇が欲しいのでしょ?だったら頑張ってAを〇個取りなさい。」というのでは同じく逆効果です。報酬でつる場合、①子どもが喉から手が出るほど欲しいもので②子どもに8割以上の勝算があること③努力の絶対量が少ないもの④報酬が常にレベルアップしていくことが、条件となり、中々難しいものがあります。

④公簿としての性格
 通知表は、作るときにはとてつもなく時間がかかります。でも、扱いは公簿ではありません。通知表はあくまでも、親への説明のためのツールです。個人情報がたくさん書かれるので、準公簿という扱いになります。子どもの成績として、公簿としての性格があるのは指導要録です。つまり、通知表の作成は本質的に見れば、片手間の仕事になります。(通知表の作成が大切なことではないと言っているのではありません。ここでは、法律上必要な仕事かどうかという意味です。)

以上、通知表は果たして意味があるのかというお話でした。

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